幻に終わった週刊朝日の私の発言記事

週刊朝日7月4日号に掲載され損なった文章は以下の通りです。

今の自公与党協議に期待する点はただ一つ。これから想定される事態に対して、憲法9条のもとで出来ることと、出来ないことを整理することに尽きる。つまりは、いわゆる集団的自衛権マターだと言っても、個別的自衛権の範疇に入るものもある。この辺りを明確に仕分けしてほしいということだ。そこを曖昧にしたままの言葉遊びはやめて欲しい。

領域保全の防衛に限定した自衛隊は合憲の存在として公明党は30数年前に認めていらい、懸命になって、9条解釈を縮小過ぎるのででもなく、また、拡大解釈しすぎることもなく、適正解釈の道をギリギリ探ってきた。この20年、PKO参加から、人道支援に限定して後方支援に取り組む道を開いてきたのも、いずれも憲法9条の認める解釈内との判断があったからだ。

安倍自民党が、イラク戦争をめぐる総括をしないで、今の集団的自衛権論議を進めようとしていることは極めて危うい。公明党は2009年に、誤れる情報に引きずられての自衛隊サマワ派遣を容認したことを反省する総括をした。米国のイラク侵攻が結果として何をもたらしたか?今再びのイラク内戦を見て、軍事力の虚しさを感じない人がいるだろうか。(2014・6・30)

※以上が、私が編集部に直してほしいとした文章である。歴史のなかでの今回の判断の位置づけがすっきり解るはず。これに対して、編集記者は、これでは、公明党の立場を説明するばかりだといって、なかなか取り合ってくれなかった。結果的に、それは仕方がないとしたものの、同誌の私のインタビュー記事以外の本編部分には、苦言を呈しておいた。反創価学会を売り物にしている某人物の一方的な発言を基に、極めて偏った構成になっていたからである。そういった人物の名前を繰り返し使うからこそ、そういった輩が増長するのだ、と。(2014・6・30)

 

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