奥山保全へ、マロニエの苗木を植樹して

奥山に分け入るって素晴らしい体験です。私は議員を引退してからしばらくして、公益財団法人「奥山保全トラスト」の理事を務るようになりましたが、時々この会のメンバーと共に、奥山ツアーに参加します。一昨年は静岡県の佐久間トラスト地に行きました。5月27日の日曜日は、播州戸倉スノウパークの裏山にあるトラスト地を見たあと、栃の木の苗木を植樹してきました■私の家から車で北上すること1時間あまり。宍粟市波賀町にある「原りんご園」で、前日から来ていた今回のツアー参加の皆さんと合流しました。ここは、かねて一般社団法人「熊森協会」との連携のもと、熊の保護や奥山保全に尽力された幸福さんが取り仕切っておられた重要な場所です。大阪や名古屋から参加された皆さんは、いかに、広葉樹林が大事かということを改めて現地で学習する喜びを感じておられました■そこから30分さらに奥に行きますと、戸倉スノウパークがあります。今回、私は初めて妻を伴いました。というより、車の運転を差し止められている(運転が下手な故)ので、仕方なく彼女は私を運ぶために参加してくれたのです。それともう一人、5月12日の姫路城薪能の場で知り合ったフランス人のペルーさんを誘いました。彼は姫路市安富町に6年ほど前から住むマイクロソフト社の幹部社員で、在日歴は長く、奥さんは日本人ですから、日本語も達者です。森が大好きで、私のホームページを見て大いなる興味を持ってくれ、二つ返事でこのツアーに参加してくれました■「奥山保全トラスト」のツアーに参加するたびにあらためて思うことは、こうした広大な土地を購入するに際して協力してくださる篤志家の存在です。杉やヒノキの針葉樹林でなく、ブナやナラの広葉樹林を植えることで森の保水力を高めることの大事さを頭でわかっていても、それだけでは何にもなりません。自然を保護することの大事さをわかっていても、放置しているままではダメなんです。この会の凄いところは、せっせと寄付をしてくださる無名の方々の善意に支えられているということです。財力のない私などはせめてこの運動の展開にお役に立つために、行政各方面の理解を深めたいと思って来ましたが、日暮れて道遠しの感は否めません。今回、フランス語でマロニエと呼ぶ栃の木の苗木を、フランス人と一緒に植樹することで具体的な関わりができました。ペルーさんは、この地に最も近いところに住んでるだけに、時々訪れ成長を確認したいと張り切っています。(2018-6-1)

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