不思議な魅力溢れる中国人実業家との出会い

「神戸在住の中国人実業家・鄭剣豪さんって知ってますか?」「いや、まったく」「今度その人を呼んで起業を目指す若者たちとの懇談会やります。来ません?」ー西山志保里plug078社長からのお誘いである。先日、新神戸駅前のクラウンプラザホテル2階にある会場「078」に向かった。県議選告示まで1ヶ月を切った状況でもあり、事前の予備知識殆どゼロでその場に連なった。旧知の教育関係起業家始め、意欲的な中年・若手の男女が10数人と一緒に▼いやはやこんなに喋りまくる人は初めて見たし、こんな生の中国の話も初めて聞いた。冒頭1時間ほど息も切らず喋りっぱなし。ご自分の55年間ほどの人生のあらましを堰を切ったように。パワー全開。聞いてる方も疲れるので、私がちょっと一息入れてくださいと、水ならぬビールを向けても、ちらっと見ただけで、ちょっと態勢を整えて、また走り出す。ざっとこんな具合▼印象に残った中身をあげるとー天安門事件前後で自分の人生は根本から変わった。政治家志望だったが諦めた。一転、実業家を目指すことに。留学先の神戸大学で教えて頂いた五百旗頭真先生を深く尊敬するに至った。胡春華(中国・国務院副総理)は学生時代からの友人である。東京のある会合で安倍晋三、李克強、日中二人の首相から同時に声をかけられた。仕事は未だ満足していない。更なる上を目指し、頑張り続けたい。神戸での投資先が未だにないのは残念である。息子が自分を相手にしてくれない。女房には頭が上がらないーざっとこんな感じ▼P &G ジャパン(30階)ビルを2014年に買収したという大物実業家。世界中をかけめぐってお金儲けをし、日本中で喋りまくって日中友好に懸命に取り組むパワフルな中国人。私のように、お金は暮らしに間に合えばそれ以上はいらないという、〝痩せ我慢組〟からすると、〝別世界に棲む怪物〟を見るような、なんだか捉えようのない人である。古代中国に畏敬の念を抱くとも、現代中国に疑問を抱き続けている私は、あなたはどっちに共感するかと、不躾な質問を敢えてしてみた。答えは明快。私と同じ側にいる人だった。少しだけ安心した。あらゆる意味で不思議な魅力を持った〝傑物〟との出会いに、いささか落ち着かない気分でいる。(2019-3-7)

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