共同「仕入れ・配送」で買い物弱者を守る営みに誇り

私が顧問をこの15年ほど勤めている一般社団法人「AKR共栄会」の総会が今年も23日午後大阪市内で開かれました。AKRとは「オール小売連合」の略で、弱小小売市場を守るために、京阪神地域を中心に50社ほどが参入している小さな団体です。私が選挙に出た30年ほど前は姫路市内にも公設の小売市場はあちこちにありましたが、今では殆ど見られません。巨大資本によるスーパーの進出で軒並み潰されてきました。これを救いたいとの思いで、共同で仕入れ、配送し、そして共同で保険をかけるという仕組みを作ったのが河田正興さん。ビジネスファームの代表ですが、AKRの専務理事をしています。毎日新聞の記者だった大学同期の成相幸良(元大阪毎日ビル社長)の紹介で、知り合いました。私たちはこの仕事こそ中小零細の市場を助ける一方、買い物弱者を守る大いなる営みだとの誇りを持っています▼今回の総会ではその河田さんが、AKRモデルについて説明を改めてしてくれました。彼は、まず「中小食品スーパーのボランタリーチェーン」と云うのが一般的な規定づけであることに触れました。出発の時点でお金もなく人も小人数しかいなかったので、既存機能を活用し、変動費型運営で、設備投資ゼロというところから出発したと強調。取引信用保険や中小企業倒産防止共済など多様なリスクヘッジ をして、国の助成制度をも活用してきた結果、18期連続で黒字の上、無借金という偉業を成し遂げてきたと誇らしげでした。また、組合員優先を重視してきたAKRだからこそのメリットが多いとして、具体的に❶組合幹部保証負担ゼロ❷共同保証による取引先の信用力❸大手卸との取引交渉力❹組合員負担(賦課金)への倍返し❺共同一括配送による荷扱い手助け負担軽減❻毎日配送による在庫負担の軽減❼組合員の出資金・保証金の最小限化❽組合員への購買割当負担なしーといったものを挙げていました▼このように発足以来18年で、タテ軸は見事に整ったことを強調するとともに、これからの10年に向けて①ボランタリーチェーン化の強化・充実②配送と決済に絞った中小食品スーパーのための地域安定供給システムの構築③消費者の信頼・利便向上策の展開を目標として掲げていました。つまりはヨコ軸の整備です。このあと、全日食の平野実社長が『小商圏時代における全日食の生き残り戦略』と題して講演。これはまた非常に示唆に富む話で、参加者は大いに刺激を受けていました。特に後半は、消費税増税についての対策を述べられ、軽減税率やポイント還元事業の複雑さにどう対応するかの問題を具体例を通して語られました▼この中で、スマホによるキャッシュレス決済の時代がもう目の前に来ていることを改めて私も認識しました。IT化に中途半端な対応で遅れている高齢者層にとっては脅威ではありますが、使いこなせば大いなるチャンスでもあります。定例総会終了後の懇親会ではそのあたりも含め、活発な意見交換が行われました。毎年一回の会ですが、私はこの場で知り合った人間関係を大事にしてきました。この日も新たな出会いとともに、多くの古い友人と関係を深めることができました。加えて、神戸で月一回やっている異業種交流会に誘って、次なる関係の発展に繋げる努力をするつもりです。(2019-5-25)

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