テロ、戦後70年歴史論争など上京先で議論

今年初めての上京をしました。二泊三日の滞在期間に、25人の懐かしい人びとや新しい方々との対話をしましたので、この報告をかいつまんでいたします。15日の夕刻に到着するなり六本木で行われた姫人会に。これは姫路出身で東京で活躍してきた人びととの懇親会です。私が国会議員の現役時代に交流を培ってきた仲間たちで、この日は5人が集まりました。元日経記者で今は東京工大の副学長をしているOさんや元厚生労働省の課長だったYさん、ほかに大手大企業の幹部や女性企業家です。この日の話題の一つはフランスでのテロ。テロは断じて許されないものではあるが、「行き過ぎた風刺画は果たして言論,表現の自由の範囲内なのか」ということも話題になりました。私は、同時代に異次元の世界が混在する中では、自ずと規制が必要だとの持論を展開しておきました▼二日目の16日はお昼にNPO 法人デジタルファースト出版会(出版はまず電子書籍からというもので、私が副理事長を務めている)の朽木事務局長とこれからの新事業のありかたについて意見交換をしました。大学生の文章表現力をどのように向上させるかをめぐって、電子書籍を活用しながらの方法論に議論は集中。私は懇意にしている大学准教授らの意見を求めることを約束しました。午後は、国会におもむいて公明党の政務調査会メンバーや中小企業庁の政策企画担当者らと中小企業政策で議論しました。私が顧問をしているAKR(オール小売り連合)の15年に及ぶ実績をもとに、中小企業の与信力を向上させるためにはどうするかが焦点に。どう具体化をするかを今後の課題として検討してほしいと要望しておきました▼この日の夜は、元公明党番記者たち6人との懇談会に出席しました。20年という長きに渡って付き合いを続けている仲間たちです。今回の話題の一つは、戦後70年を迎えての「歴史観」をどう捉えていくかとの点になりました。出席者から『正論』2月号の小川榮太郎氏による論考『戦後70年 火を噴く歴史戦争 偉大なる常識』が取り上げられ、故岡崎久彦氏の昭和史『重光・東郷とその時代』からいかに学ぶべきことが多いかということについて問題提起がありました。私は、岡崎氏の著作はほとんど全て読んでおり、同時に氏も一員だった「新学而会」のメンバーだっただけに、大いに興味をそそられました。この一年間の最大の課題として考えるいいきっかけを戴いたものとして捉えていこうと決意しました▼最終日の17日は昼と夜に、懐かしい先輩二人とそれぞれ食事をしながら懇談しました。一人は出版社社長のO氏。もう一人は医事評論家で作家のN氏です。O氏との議論は、出版界でいま話題になっている佐藤優氏の仕事ぶりに集中。月刊誌『第三文明』の2月号から新しく連載が始まった東日本国際大学教授の松岡幹夫氏との対談「創価学会とは何か」も対象になりました。松岡氏が日蓮仏法における僧籍を持っており、キリスト者としての佐藤氏との対談は極めて面白い内容になるものと思われます。私は佐藤氏はまさに天才だと思っているのですが、同時代に生きる宗教者同士として大いに関心を持ち続けていきたいと思っています。夜のN氏との話題は、彼が医師資格を持っていることもあり、「健康」になりました。N氏からは渥美和彦東大名誉教授の『医者の世話にならない生きかた』という本が現代人と医者の関係について、いかに本質をついているかとの話がありました。私はこの本は未読のゆえ、さっそく読むことを約束する一方、患者学の必要性を訴えました。賢い患者になるためには日常の生きかたが大事であることを強調したのです。25人の人びととの対話を思い起こしながらの新幹線の車中は疲れもあって読書はあまりはかどらなかったのは残念でした。(2015・1・18)

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