親しい友が犠牲にー身近に迫ってきたコロナ禍の恐怖

●上京する機会が次々とキャンセルに

新型コロナが猛威を振るうなか、2020年も師走を迎えてしまいました。例年なら、年末恒例の東京での仲間の会を中止にしたり、あるいは不参加にならざるをえないのは残念です。昨年までのものを数えてみると、慶大44年卒政治学科G組クラス会、姫路出身の在京メンバーの会(姫人会)、安全保障研究会の忘年懇談会、私の甥っ子たちとの会(おいとこ会)、高等部担当幹部の会と5つもあります。一回の上京でこれらを全てこなすのは勿論難しいので、はしごしてみたり、2、3回上京したりしたものです。十分に予防をし抜いていけば大丈夫だとの思いはあるのですが、過去にさまざまな疾患を経験した高齢者とあっては躊躇せざるをえません。

また、私がかねて強い関心を持ち続けてきた日米地位協定改定をめぐる問題について、元沖縄海兵隊幹部だったロバート・エルドリッジ氏を公明党の会合に招いて講演をして貰う企画を立案しながら、私は参加を断念せざるを得なくなりました。現役時代から彼とは、沖縄で、そして神戸で論争し続けてきました。この欄でも一度ならず取り上げてきましたし、回顧録にも詳細に書いてきました。ようやく公の場で論争の経緯と、彼の知られざる戦い(9日実施の中身については後日明らかにします)を聞けると思ったのに、残念無念と言う他ありません。妻の反対で行けないと伝えると、彼曰く「我が家では妻は財務大臣ですが、赤松家では総理大臣なんですね」と、皮肉を言われる始末。ここは、一本取られました。

●友人夫婦が感染、瞬く間に重症化そして‥‥

一方、東京、大阪の巨大都市圏を中心に感染者が増え続けるなかで、とうとう私の親しい友人(顧問先の専務理事)の中から重症患者が出てしまいました。この8ヶ月というもの、身の回りには不思議に陽性の人はいなかったのですが、ついにという感じです。10月18日にご本人から電話があり、妻が感染し、入院する羽目になった、ついてはその病院は遠いので近くの県立医療センターに移させてもらえないだろうか、という内容でした。直ちに県議に連絡をとると、コロナ禍にあっては該当保健所の指示に従って頂くしかありませんし、第一、同センターは重症患者しか受け入れないのです、との返事。

そう伝えると、友人は不承不承「じゃあ重症になったら頼みます」といいつつ、自分もPCR検査を今日受けることになっているとのことでした。ご夫婦ですから、危ういなあと思っていましたら案の定、陽性。直ちに奥さんとは違う病院に入院。ところが、数日経って、県立医療センターに転院することになったとのメールが届いたのです。重症化したのでしょう。当初は特に体調が思わしくないわけではなさそうでしたが、みるみるうちに厳しさが増して、集中治療室入りとなってしまわれました。

感染ルートについて問うた際に、恐らく京都の大学に通う孫娘ではないかと思うとのことでしたが、詳細はわからないままです。現役時代から様々なことでサポートをしたり、されたりする仲(アマゾンから共著の電子本あり)で、今も月に一回は大阪にある彼の事務所での会議に参加してきています。従業員は検査の結果全員陰性だったとのことですが、10月は21日に会議があり、そのときに私も接触しています。お互い高齢だから(私より1年歳上)、注意しないとね、と会話を交わしたものでした。(残念ながら彼は7日に帰らぬ人となりました)

●大阪モデル、初の赤信号

全国レベルでゴーツートラベルが右往左往する状況の中、大阪では非常事態を示す赤信号が初めて点灯することになりました。重症者の病床使用率が数日のうちに、独自の基準である「大阪モデル」による指標としての70%を越える可能性が強いと言うのですから仕方ないでしょう。4日から15日まで全府民に可能な限りの外出自粛を要請するといいます。コロナ禍にあって、東京の小池知事と並んで、なにかと話題になってきた吉村府知事ですが、このところ苦戦を強いられ、次第に打つ手なしの状況に追い込まれつつあります。

8日現在、感染者数(死者数)において、大阪23058人(371人)に対し、兵庫は6700人(102人)。人口比から、なんでも大阪府の半分が兵庫県という傾向が通り相場ですが、共に三分の一以下というのは、一応低く抑え込んでいると言えるでしょうか。なにかと対比され、メディアの「意図的中傷の餌食」にされたと言えなくもない井戸知事の盟友としては、大袈裟かもしれませんが、いささか溜飲を下げたというところです。尤も、京都2947人(39人)に比べれば、兵庫も多いと言え、そんな比較をしている場合ではないでしょう。

ともあれ、年末までの三週間あまりで、なんとか第三波の勢いを食い止め、穏やかな状況下で新年を迎えたいものです。そんな状況下で待望されるのは、ワクチン開発。2日に英国が米ファイザー社のワクチンを西側諸国で初めて承認し、来週から接種することとなりました。12月中には米国やEU当局でも承認される見通しだといいます。中国、ロシアでも急ぐ方向のようですが、果たして効力はどこまでか。開発優先はわかるものの、明確な治験を伴わぬ”速さ第一〟だけでは、副作用や後遺症などの懸念もあり、禍根も残しかねません。尤もこの分野では慎重居士で定評のある日本は発言する資格はないかもしれませんが。(2020-12-9 一部修正)

 

 

 

 

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