10年後に日本の医療は崩壊するという見通し

「胸騒ぐ むかし通知簿 いま血液検査」ー試験の結果に一喜一憂した頃から遥かに年を経て、数か月に一度の病院での検査結果を、緊張しつつ医師から聞くようになりました。還暦前後から、永年の暴飲暴食がたたり糖尿病を宣告された私ですが、その後の涙ぐましい努力の甲斐あってか、今では医師からベリーグッドと言われるような健康体です。当初はHba1cが優に8.0を超えていましたが、今では6.1までに降下。もうひと頑張りで夢の5.9以下になろうかというところまでこぎつけました。思えば現役時代に東京女子医大に新設された糖尿病センターへ見学に行こうと先輩代議士から声をかけられて行ったのが、この病気とのご縁のでき始めでした。若かりし頃に肺結核を患って、慶応病院に一年の入院を宣告されたものの、信仰の力をバックに見事に通院と自宅治療で克服した私です。以来殆ど病気らしい病気はしたことがなかったのですが、加齢とともに生活習慣病の進行は抑えがたく、結局は中高年特有の高血圧、高脂血症などの症状に悩ませられるようになってしまいました。挙句は脳梗塞になりました(平成22年頃)が、お陰さまで軽くて済んだのは僥倖と云わねばならなかったでしょう▼今はその当時の主治医らから紹介いただいた神戸のある病院の医師に定期的に診てもらっています。文字通りのかかりつけ医です。この医師は高脂血症の専門医で、LDLコレステロールの数値結果に強い関心を持たれます。元来が薬嫌いの私のことゆえ、痛みを伴わぬ症状に関する薬は飲みたくありません。いつもこの先生との間で「飲め」「飲まない」の論争をしています。先日も私が読んだある総合雑誌での医療特集をめぐってちょっぴり議論をしました。一致したのは「2025年医療は間違いなく崩壊する」ということだけ。放漫にならざるをえぬ病院経営と直ぐに医院に行きたがる患者の激増の行きつく果ては目に見えてる、と。私の背後には実は高校時代の友人で、今開業医を神戸でやっている医師の存在があります。彼の持論は「60過ぎたら薬は飲むな」です。「悪玉コレステロールの数値なんか気にするな」と云ったり、「下げたければ、炭水化物を徹底的に避けるといい」と言います▼ま、ひとの言うことも適当に聞いておかないといかんと思いつつ、私が信念をもって取りくんでるのが運動です。基本的には毎日一万歩歩いています。しかも三日に一度は朝に走っています。60分間7キロのペースで。毎朝でも走りたいのですが、そこは天候もあり、体調もあって休みを入れざるを得ません。ともかく、「走ることこそ我が人生」とばかりに、ゆっくりと姫路城の周辺を二周ほど回っています。先日は我が家から夢前町のとある温泉施設まで10キロを75分ほどかけて走りました。大阪から私をサポートするためにだけ来てくれたランナーズコーチと一緒に、あれこれ話しながら。少し前はフルマラソンを目指そうと云っていたのですが、もはや諦めました。ひととの競争ではなく,自分の体調との折り合いをみながら、楽しむことを第一にとの”スローペース路線”へと変更したのです。こうしたランニングの前に、ラジオ体操とストレッチも忘れぬようにしています。腹式呼吸、スクワット、腕立て伏せ、背筋、腹筋,股関節回しなども随分とできるようになりました。恐らくはこういう運動力が数値を下げさせる要因になったものと思われます▼昨年、高校時代の二人の友人(どちらも医者)と対談をし、それを電子書籍として発刊しました。タイトルは『笑いが命を洗います』ですが、三人はそれぞれ「食べ物」「運動」「笑い」の必要性を強調して譲りませんでした。結局は「三つとも大事だね」で笑ってお終いにしたのですが、今や至るところでこんな風な健康談義が花盛りでしょう。平均寿命80歳と言われる今日、定年後の20年ほどの過ごし方が益々重要になってきています。元気で長生きができるかどうか。毎日を充実した過ごし方で生を謳歌したいものと思います。これから時々病との格闘の仕方を、自分の例や友人のケースなども挙げながら述べていこうと思います。参考にしていただければ幸いです。(2015・6・6)

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