日本の夏の最前線を行きつ戻りつ

日本の夏というと、様々なものを人それぞれに思い出されるでしょう。花火、夕涼み、海水浴、高校野球……。私もそれぞれに深い思い入れがあります。今は早朝のジョギングと体操です。今朝なんかは4時過ぎに起きて,家を5時半にスタートして姫路城周辺を二周、5キロ走った後、姫山公園でラジオ体操を地域の人たち100人くらいの方々とやりました。ラジオから聞こえてくる巡回ラジオ体操,今朝は岡山県倉敷市からでした。日本中の元気な老人や若者がこうやってラジオ体操をしてるんだろうな、と思うと一段と力が漲ってくるから不思議です▼夏の風物詩の一つはお盆の墓参り。今年も姫路市の北部にある夢前町莇野にある先祖伝来の墓場に行きました。ここは里山の一角にありますが、御多分に漏れず二つの悩みがあります。一つは、杉の木の倒木という問題、もう一つは、鹿が出没して田畑を荒らすということです。倒木はいつなんどき、暴風雨の訪れとともに押し流されて来るやも知れません。現にこの夏の初めに一本の杉が突然に倒れ、近くの田を損壊してしまいました。一方、鹿の襲来を防ぐために金網を張り巡らしていますが、その効力たるや知れているようです。この夏の墓参りは例年と大いに違って、苦情を関係者から聞かされることになりました▼もう一つは、盆踊りです。現役の議員たちは地方議員も国会議員も顔を出す習慣があり、多い人はひと夏に100会場ぐらい回ると聞きます。今年は私は自治会長として所属している連合自治会の小学校区の催しに挑みました。朝7時からテント張りやら、運動場中央の屋台つくりなどの準備です。これまで出来上がったところに行くだけだったのが、下準備の苦労が身に沁みました。私は裸電球に提灯をぶら下げるお手伝いが関の山でしたが、老若の男衆による一連の手作業の見事さには目を見張りました。大げさに言うと、日本文化の粋の一端を垣間見た思いです。日本三大盆踊りは、一に徳島の阿波踊り,二に、岐阜・郡上八幡の郡上踊り、三に冨山・八尾のおわら風の盆などと、私は勝手に決めています。それぞれ南米・ブラジルのサンバ風の軽快さ、日本・念仏の陰々滅々とした響き、中国・胡弓のもの悲しさの雰囲気が強く出ているなどと勝手な解説にうつつを抜かしていた昔が懐かしいです▼盆踊りには浴衣を着て参加せよとの連合自治会長のお達しを聞き流し、普通の姿で場内散策をし、お茶を濁したというか、ビールで喉を潤した私には、終了後に大きな仕事が待っていました。毎年夏休みに防犯パトロールを自治会ごとに中学校区全域を回り持ちして担当することになっているのですが、たまたま今年は八月十五日の夜に私のところに順番が回ってきたのです。自転車で九時から一時間半ほど3人で、地域の要所要所を見て回りました。昨今は凶暴な事件がわが地域でも発生しています。自転車で見て回ったところで、いざという場合には何の役にも立たないだろうな、と思いつつ任務を型通り果たしました。自治会長の仕事はまことに幅広く多岐にわたっていて、一年生としては戸惑うばかりです。こういうことにも手を染めず、私は天下国家を論じていたわけです。遅ればせながらいい勉強になりますというと、どこからかお叱りの声が聞こえてくるようです。(2015・8・18)

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