街づくり、観光振興などで活発に動く

先日、上京する機会があり、まとめて幾つかの仕事をしてきました。何れも今の政治状況の中で大事なテーマと思いますので、時系列的に報告します。まず、一つ目は、東京大学特任教授の辻哲夫さんとお会いしてウエルネスタウン(心身ともに健康な人々が住む町づくり)の仕組みづくりについて意見交換をしてきたことです。辻さんは、私が一年間厚生労働省で副大臣を務めた際の事務次官。同郷の誼みもあって、大層親しくさせていただきました。彼は役人稼業を卒業して約7年。もともと学究肌のひとでしたが、さらに一層磨きがかかっていました。今はこの課題について千葉県柏市をモデルにしながら、かなり熱心に取り組んでおられます。辻先生と話したいとの意向を持つ、あるコンサルタントを引き合わせました。結果は、お互いに意気投合。課題山積の分野だけに、お互いに協力し合うことを約束して別れました。私もこの問題にこれから重点的に取り組む覚悟です▼夕刻には私が顧問を務めるコミュニティサイクル企業の経営者やその配下の関係者と、食事をしながらこれからの自転車社会を巡っての意見交換をしました。この会社のトップはなかなかのアイデアマンで、数多あるこの種の企業の中では、群を抜いたユニークな提案を世に問いかけ続けています。自転車の放置や氾濫を避けるために、シェア化を進める仕組みに続き、放置自転車の根絶に向けて新たなアイデア(スマートキー構想)を生み出し、特許申請をする構えです。この日は全国の地方自治体に働きかける手立てを探りました。元情報産業の幹部やらコンサルタント系企業の中堅社員らとも合流し、これからの展開に向けて、知恵を結集しました。この企業は、かつて国会の自転車振興議連に働きかけ、オリンピックに向けての画期的な街づくりの一翼を担うべく、あれこれと政策提案をしたこともあります。この分野でも私は力を注ぐ決意です▼翌日の朝には、国交省の海事局に行き、局長や審議官と瀬戸内海・播磨灘の平水化に向けての課題を話し合いました。播磨灘は航海の難所が少なからずあり、普通の仕様を持った船では支障をきたすため、それを乗り越えるための方策が求められています。これは、今私が取り組んでいる瀬戸内海の観光振興、とりわけインバウンド(外国人観光客の訪問)に向けて欠かせぬものだけに、真剣にあるべき姿を模索しているところです。瀬戸内海観光振興は、私のライフワークの一つになろうとしています。午後からは、これまた私が顧問を務めるAKR(オール小売り連合)の幹部の皆さんと一緒に、公明党税調の斎藤鉄夫会長始め兵庫県の3人の衆議院議員に、消費税増税に際しての軽減税率導入についての陳情をしました。大型スーパーの進出で、街場の小さな市場は厳しい立場に追い込まれています。このため、小さな商店を束ねて、共同で仕入れ、共同で搬送をし、さらに共同で保険までかけて、損失を防ぎ、大型スーパーに対抗する仕組みを作っているのがAKRです。もとより小さな商店経営者の集まりなので、消費税増税は影響をもろに受けます。増税が避けられず、消費者が望むのなら軽減税率導入はやむを得ないにしても、ぜひ外税方式を継続してほしいというのが、陳情の最大のポイントでした。これについては公明党の中でも議論が分かれている様子が明らかでした。これからの与党内の意見集約の中でこの日の陳情の趣旨をぜひとも生かしてほしいというのが私の強い思いです▼このほかにも、自民党の中でたった一人、安保法制に反対している村上誠一郎衆議院議員のところにも立ち寄り、意見交換をしてきました。彼は公明党がなぜ賛成するのか疑問だというので、私は今回の安保法制は憲法9条のぎりぎり枠内だとの持論を述べておきました。これはまた別の機会に紹介したいと思います。以上のような多方面の分野で、私は元衆議院議員として、現役時代とはまた別な角度から尽力していきます。(2015・8・26)

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