観光地域戦略を練り、安保の論客らと意見交わす

11日から3日間上京してきました。議員勇退後、三泊四日もかけて上京し、兵庫・姫路を離れるのは初めてです。第一日目は前議員の会主催の講演会や衆議院議長招待の懇親会。講演会のスピーカーは東京農大名誉教授で文筆家の小泉武夫さん。前から私は、日経連載の『食あれば楽あり』の愛読者。この人には「チュルチュル」とか「チュバチュバ」といった意味不明の擬音語を使いまくる変な食道楽の農学博士との印象を持っていました。で、会ってみると、まさに聞きしに勝る「変人」でした。『発酵はマジックだ』との著作をもとに、ちょうど1時間「日本の和食がいかに現代人に適合しているか」、「発酵こそいかに人に健康をもたらすか」を、かなり大げさにまくし立てておられました。終了後の質疑で、元議員の舌鋒鋭い質問攻めに「もっと政治家の皆さんも勉強してください」とちょっぴり焦って切り返されました。ここだけ妙に浮き上がって聞こえたのはご愛嬌でした▼第二日目は、観光庁に行って、日本版DMOのあり方をめぐって観光地域振興部長と懇談をしました。私は今瀬戸内海島めぐり協会の専務理事ですが、このたび淡路島を拠点にしたDMO認可申請をしています。観光客受け入れと物産の生産、販売。国内と海外双方に対する目配り。多くの課題が山積していますが、政府側の狙いにも十分理解を深めることができ、課題解決に見通しが立ちました。夜は、パシフィックコンサルタンツ本社で、地域マネジメント戦略の専門家たちと、徳島のNPO法人・雪花菜(おから)工房の23歳の若き理事長や兵庫県立大客員教授の勝瀬典雄さんらと淡路島の観光や産業育成をめぐって具体的な戦略を練りました。実に刺激的で面白い話を聞くことができました。私なりの結論は「若者を見よ」であり、「古き考えを捨てよ」です。またの機会に詳しく報告します▼第三日目は、「安全保障研究会」の5月定例会に参加してきました。これは元内閣官房副長官で衆参両議員を経験した浅野勝人さんが主宰する一般社団法人で、著名なジャーナリストや外交官らが名を連ねています。この日は元防衛省官房長や内閣副官房長官補を経験した柳澤協二氏が昨今の防衛課題や沖縄を巡る現況について持論を披露してくれました。この3年余り外交・防衛の議論の現場から離れている私には「今浦島」の感無きにしも非ずです。早急にこの方面でも現場感覚を甦らそうと決意を新たにしました。こうした会議や打ち合わせの合間に東京、神奈川、埼玉の古い友人を呼び出したり、尋ねたりをしたわけですが、新たな出会いに感激をして、地元に帰ってからの活力源とするしだいです。(2016・5・15)

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