9条でできないこと、譲るなー週刊朝日のインタビュー記事から

先日発売された『週刊朝日』7・4号に私のインタビュー記事が掲載されましたので、ここに全文を転載します。

自公で連立を組んで15年になりますが、重大な局面を迎えています。憲法解釈を拡大しようとする安倍自民党に、しっかりブレーキをかけられるか。公明党の真価が問われています。小泉政権の2003年、大量破壊兵器があるとして米国がイラクに侵攻し、日本の自衛隊も後方人道支援の目的で、非戦闘地域といわれたサマワに派遣されました。しかし、後に米国が「同兵器はなかった」とその非を認め、日本はいわば梯子を外された格好となった。公明党は09年、党外交安全保障調査会長だった自分が中心となり、「アメリカからの情報をうのみにして、自衛隊を派遣したことは否めない」といった内容を含む総括をしました。痛恨の極み。自衛隊に犠牲者が出なかったのは僥倖でした。

自民党がそうした総括をしないまま、集団的自衛権の行使容認を進めていることに危うさを感じる。イラク戦争のように米国に求められるまま、自衛隊を無制限に派遣させる。国防軍をつくり、米国が求めていないことにまで手をだす。そんな怖さがあるから、歯止めの役割が必要なのです。

いまの自公協議で大事なのは平和主義を規定した憲法9条の枠内で何ができて、何ができないのかをはっきりさせること。できないことは、ダメだと主張すべきで、あいまいな言葉遊びは後世に禍根を残す。9条の縮小解釈でも、拡大解釈でもない、許容されるギリギリの対応をしてほしいですね。

 ※週刊朝日編集部は私への取材から以上のような文章を私の発言として掲載しました。しかし、幾つかの点で私の発言とされると不本意な個所があるので、直してくれと言いましたが、結局聞き入れられませんでした。次回は私がこのように発言したいからと言って提示しながらも受け入れられなかった原稿を掲載します。両者を比較してみてください。(2014・6・28)

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