(17)腰から足へ。不愉快な痛みの主役交代ー「生老病」の旅路の果てに❸

☆38年間悩み抜いた腰痛、そして決別のとき

今を去る50年あまり前のこと。私は公明新聞政治部に配属になり、自分の机を始めていただいた。入社して三ヶ月ほどが経っていた。それまでは決まった席はなく、流浪の旅人のようだった。ようやくスチール製の立派な机をあてがわれ、少しその位置を変える必要に迫られた。よせばいいのに、ひとりで持ち上げ定位置に移動させようとした。その瞬間、グキッと腰に来た。魔女の一撃。ぎっくり腰である。堪らぬ痛さで、地下の休憩室に横たわらせて貰った。さあ、それからが大変。ありとあらゆる治療を試みたが、基本的には腰痛が常態となり、全治せぬまま、以来38年間というもの、恒常的な腰痛持ちになってしまったのである。

腰痛の痛みは、私の場合まず朝起きた時に来るのが常だった。ズーンとおも〜い感じが腰一体に漂い、不快そのものの目覚めは思い出すだに辛い。整形外科、鍼灸治療などを続け、7〜8割は治ったかに見えて、根治せぬまま月日が経った。20歳台から50歳台の働き盛りを腰痛とともに過ごしたのである。少しの時間立ち続けたり、歩いたりすると、たちどころに辛くなって、椅子に座って休むことを余儀なくされることが多かった。

そんな私が60歳の節目を迎えて、あることをきっかけに全く痛みがなくなった。不思議なことである。今に至るまで、つまりほぼ15年ほど腰の痛みはない。朝もスッキリ起きられるーそれ以外の理由で寝覚の悪いことはあるが。その理由は二つ。一つは、のちに語ることになるが、10キロほど痩せたこと。もう一つは、カイロプラクテイックとの出会いである。

後者は、厳密に言うと、日本カイロプラクターズ協会の最高幹部の治療を受ける幸運に恵まれたことが全てだ。詳しくは、Kindle版『腰痛にはカイロが一番』に書いたので、参照していただければ幸いである。要するに私にはカイロ治療が見事な効き目を発揮した。それがあって、その後、同協会の名誉会長をお引き受けしている。この10年あまりというもの、時々腰のメンテナンスにカイロ治療をしている。

このため、腰痛に悩む人には、一に痩せること、二にカイロ、そして三にはストレッチ体操、と言ってきている。この三つのどれが欠けても上手くないように思われる。このように腰の痛みと決別できたあたりで、今度は足の方に妙な痛みが出てきてしまった。

☆痛風、水虫そして‥‥

イタリアからローマへの旅の途上でのこと。突然右足親指付け根の異常な痛みに襲われた。尿酸値が高い。痛風である。それからの顛末は、私のHP回顧録『日常的奇跡の軌跡』に詳しく書いたので、参照していただければ幸いである。ただ、今に至るまで、再発は全くない。恐らく、あの症状の前にかなり、ワインを飲みアルコール類を飲むに任せたことが原因だろうと思われる。知人に、若き日より老年に至るまで、痛風薬を飲み続けている人がいるから、私の場合は幸せだと思うしかない。

ついで、水虫に悩まされた。熱心に治療をせぬまま、放置していると、数本の指の爪先が変形をきたしてきた。そうなってからあれこれ、あちこちの病院で治療をしたものの、芳しい結果は得られない。夏に裸足の人を見て、きれいな爪を見ると羨ましい。今では左足の指先一本だけだが、お化け爪になっており、治らない。先頃、ある著名な作家の本を読んでいて、一日の終わりに足の指を手で擦り、その日の労をねぎらっているとの記述を読んだ。彼は一本ずつ指に名前をつけてさえいるという。なるほど、えらいもんだと心底から思う。

加えて、足の指先にゴワゴワ、ザラザラ感がある。今から7-8年ほど前、姫路城周辺のウオーキング、ランニング中に、靴に砂が入っているのでは、と思うので靴を脱いだ。なんともない。思えばそれがきっかけだった。あれから病状はじわじわと進捗し、今では冬は異常に冷たさがあり、寝る時には足湯をしたり、コタツや暖かくなる貼り薬風のものが欠かせない。夏は逆に、異常に暑さを感じる。少し歩くだけで異常な火照りを感じるのである。水で冷やすことが欠かせない。時には、缶ビールをあてがうことも。缶ビールの缶の効用は飲むだけではないことを今頃になってわかり、苦笑するしかない。

内科から始まって、神経内科、外科、整形外科とあらゆる病院に通い、医師の診断を仰いだ。血液検査、血流検査全て結果に異常は現れない。漢方医に行き、漢方薬を飲み、鍼治療も耳にして貰ったが、効き目は全くない。もはや、痛みを感じ、違和感があるのは生きてる証拠と諦めているのが現状である。医師から「西洋医学の限界かもしれません」と言われ、「治ったら、ぜひ教えて欲しい」と囁かれた。漢方医から「お役に立てず申し訳ない」とも言われた。さて、どうするか。そのうち新たな顛末記を披露したい。(2020-5-15)

 

 

 

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