【27】富士吉田で地域おこしに取組むきっかけ掴むー平成28年(2016年)❸/6-2

●富士吉田市での新たな出会い 

コンサル会社の顧問活動の一環として、山梨県富士吉田市へ行く機会が生じました。平成28年3月12日のことです。「繊維産業のグローバル化を考えよう」をテーマにしたディスカッションをメインに、関連企業、団体を始め、デザイナーから、美術大の教授、学生に至るまで多様なメンバーが一堂に集まる機会でした。スウエーデン、フランスからや、類似の地域性を持つ足利、米沢、岩手などからも関係者が参加していました。地域独自のブランドをどう生み出すか、それぞれ知恵を凝らした発言が相次ぎ、私のような門外漢にも興味深い内容でした。

この時の会場(ふじさんホール)で、同じコンサル会社に席を置く勝瀬典雄さんと初めて出会いました。広島や兵庫の県立大学で客員教授を務めて(当時)いるといいます。彼こそ、この催しの仕掛け人で、こうした全国各地の「地域おこし」に関わっている人でした。尤もこの日、私は展示場での多摩美大の男女学生たちとの語らいやら、会場近くの新倉山浅間公園から見える風景に見惚れたりで、あまり勝瀬さんと話し込んだ記憶はありません。

 後に知ることになるのですが、この人は、産業の現場を知り抜いた学者(現在は関学大講師)で、経産、農水省を始めとする関係省庁の一連の事業展開に深く関わる実務家でもあります。現在は六次産業化ビジネスプランナーとして全国を飛んでおり、時に私も一緒に動いています。現役引退後3年にして、人生最終コーナーを共にする伴走者を見出したことになるのですが、この日の出会いが、地域おこしに私が取り組むきっかけとなりました。

●「瀬戸内海島めぐり協会」の企画もフル回転へ

一方、「瀬戸内海島めぐり協会」の動きもこの春から本格化していきます。中四国各県が3年ごとに取り組む「瀬戸内国際芸術祭」に、2016年から便乗参加をしようと決めました。明石港から淡路島をぐるり一周するコースに船を出すのが定番なのですが、春、夏、秋の3シーズンには「国芸」の会場になっている直島、小豆島、犬島などにも参加する人々を募ろうというわけです。

4月10日には、私も友人を誘って直島、犬島への小船旅に体験参加しました。中学校時代の親しい仲間2人との、実に楽しい旅でした。直島は「地中美術館」など若い女性に人気のスポットがある有名な島ですが、犬島も「精錬所美術館」など意外に隠れた魅力溢れる島です。淡路島ぐるり一周の旅も、新たな発見や気づきがあり、観光地としての〝宝庫・瀬戸内、淡路島〟を実感できます。同協会の専務理事としては、単なる船旅だけではなく、何らかの付加価値をつけねば、と寝ても覚めても考える日々を過ごしたのです。

● 沖縄への琉球温熱療法を求めて

この頃、大阪華僑のトップである段為梁さんと親密な関係を築いていました。この人は、琉球温熱療法の屋比久勝子さんの熱心な信奉者兼患者で、会うたびに私にもその効用を説かれました。私も関心を持ち、その著作を読むと共に、大阪に4月9日に来られた際にはお会いしたりするようになっていました。そんな積み重ねから、一度一緒に現地に行こうということになり、4月19日に私たち夫婦と段さんご夫妻と娘さん2人の6人で沖縄旅行をすることになったのです。

かつて沖縄サミットの舞台になった万国津梁館そばの部瀬名ホテルに宿泊、屋比久さんの治療施設(うるま市)を訪れたのです。沖縄には現役当時から幾度となく訪問していましたが、この度のようなゆとりある旅は初体験でした。帰りは私たちだけ別行動で、かねて親しい元那覇市薬剤師協会の幹部をされていたHさん宅を訪問、長く患っておられる奥様を見舞うことができました。日本でも有数の健康長寿県である沖縄への旅は貴重な体験の連続で、大いに英気を養うと共に、明日への活力源となりました。(2021-6-2)

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