【12】〝神様の代わり〟と〝地獄の使い〟の二役ー平成26年(2014年)❹

●🎵花も嵐も踏み越えて

これまで私は数多くの若者たちの結婚の仲人をさせていただいてきました。いわゆる〝頼まれ仲人〟は勿論のこと、赤の他人同士のお見合いをセットして、くっつける本格的なものまで、実に色々と。苦労が実ってゴールインした2人の間に、この世のものとも思えぬ可愛い、未来からの使者のような赤ん坊が生まれてきたとき、まるで神様になったような思いが湧いてきます。ひとたびは愛の讃歌に包まれながら、どこでどう間違ったか、憎しみのどん底に堕ちいったケースは幸いなことにないのですが、やや近いものは経験しました。数多の人生・万華鏡から幾つか拾ってみます。

これまで最もうまくいったケースの中でも最高のものは平成26年に成就したケース(5月18日)で、私の選挙区の2人の元町議の息子と娘の見合いから結婚に至る仲人役でした。この2人は誰しもが認める美男美女の組合せのうえ、境遇までよく似通っていました。本人同士は殆ど一目惚れで、見合わせた瞬間の雰囲気でこれはオッケーだと思ったのですが、その後、双方の親が抱える懸案もあり、幾つかの難題が浮上して、それなりの苦労がありました。

●生命誕生の喜びと、空振りの悲しみと

最終的には八方うまく収まり、その直後にかわいい女の赤ん坊がうまれてきました。赤ちゃんを囲んで喜ぶ夫婦と周りの家族の姿を見て不思議な思いにとらわれたのです。私が取り持った結果として、一つの生命が誕生したーこれってまるで全能の神様のしわざのようではないか、と。

赤ん坊の誕生については、ちょっぴり苦い二つの思い出があります。一つは、随分前のことですが、双方をよく知る私のところに、「婚前段階」で子が出来てしまったのだが、どうすればいいかと相談にきたのです。堕すしかないとの判断をした2人に同意しました。それで良かったかどうか。やがて結婚して一人息子が誕生したものの、いつももう一人の幻の子どもに思いが至ります。

また、議員になったばかりの頃、事務所を手伝ってくれていた女性の相手を探して見合いにこぎつけ、見事にゴールインしたのですが、いつまでも子どもに恵まれなかったのです。夫の親父さんから、ことあるごとに、「孫を授かりたいのに生まれない」と、まるで私の責任のように責められたのです。これはとても辛いことでした。

●結婚式当日に、急遽我が妻が仲人代役に

これまで触れたものは何はともあれうまくいったケースですが、婚約段階で相談を受け、「いいんじゃあないの」と積極的にエールを送りながら、誤解やら思い違いなど色々あって、やがて離婚に至った2人がいます。これは本当に後味が悪く、未だにその後輩の男性には顔を合わすに至っていません。もっと見極めて適切なアドバイスをしていればと悔やまれます。離婚ならぬ破談のケースなら数多ありますが、極め付けは、結納を交わす日に、新婦側の気が変わって破談になったケースです。まさに、地獄の淵を見る信じられない思いでしたが、結婚してしまってから別れるよりはマシかも、と思い直したものです。

そんな怖いケースではなく、ちょっぴり変わったケースをひとつ。私が可愛がった職場の後輩(男性)の結婚式当日のこと。仲人には職場の上司をお願いしていましたが、なんとその日に夫人が体調を壊されてしまったのです。緊急事態発生に、仕方なく私の妻が代役を務めました。華燭の典から披露宴の間中、上司と並ぶ我が妻の姿、表情を見て、まことに複雑な心境でした。そんなトラブルもものかわ、この2人はその後の人生、それなりの波瀾はありましたが、代役も必要とせず見事に乗り切り、幸せな老後を迎えています。結婚式場に関わる友人に聞くと、結婚披露宴の終わった直後に離婚を決意したり、新婚旅行から帰ってきたその日に別れるケースもあったとのこと。まったく、人生いろいろ、結婚も様々のようです。

あれこれありながら、今もなお私は35歳以上の未婚の男女求むとばかりに、見合いのお世話をしています。ひと昔と違って結婚適齢期が10年ほど後ろにずれていますが、気の利いた男は結婚が早く、逆に気の利いた女性は遅いようで、ミスマッチが常態です。世話焼きの苦労は益々続くようです。(2021-3-21 一部修正3-22)

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