どこの国の代弁者かと疑わせる元首相の”転倒”

誰かに似てるなあ、と人様の顔を見ながら考えるのは密やかな楽しみだ。私は結構言い当てるのが得意で、時に座を盛り上げる。先日、知人の娘さんの結婚披露宴でのこと。眉毛を大変に長く伸ばされた80歳ぐらいの穏やかな雰囲気の男性と同席した。ある大学の名誉教授で放射線の専門家。村山さんにそっくり。ご本人も自覚されていた▼この方の写真を撮って後日送って差し上げると、礼状に「自分は村山氏と(原発や核をめぐって)同じような考え方をしています。ならば、もう少し伸ばしてみてもと思ったりします」という風にあった。原発も核も即時撤廃が正しいとの主張をお持ちだった▼その時、即時撤廃は望ましいが、現実的でない。原発は数十年かけて、段階的に解消していくしかない、と述べた私に反論された。それは見解の違いとしよう。ただ、村山氏が、先日韓国の国旗・太極旗を背後に、従軍慰安婦問題をめぐって日本政府批判をされたのは納得がいかない。おめでたい場所柄もあって、そんなことまでは触れなかったが、あるジャーナリストは村山氏は売国奴だとまで罵っていた。これも眉毛に免じて許されるのだろうか、と今になって思う▼この問題をめぐっては、河野洋平氏が官房長官時代に出したいわゆる河野談話が尾を引いており、村山さんら、いわゆる左翼政党関係者だけの責任ではない。村山さんも辞め方は潔かった部類だが、細川、小泉氏ら同様、辞めてからも続く派手な”転倒”ぶりは迷惑千万だ。  (2014・3・4)

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