兵庫県議選の結果から見えてくるもの

統一地方選挙の前半戦が終わりました。私が住み、これまで深く関わってきた兵庫県の議会議員選挙に絞ってささやかな分析めいた感想を記しておきます。自民、民主が議席を減らし、維新がその分伸ばし、公明、共産は現状維持というのが大まかな獲得議席の結果です。なかなか味のある結果であると言えます。兵庫県議会は野々村某氏をはじめとする政務活動費問題で日本中の笑いものになり、人心を寒からしめました。あんな人物が県民の代表であったことに心底から恥ずかしく、悲しい思いを抱いたひとが数多くいたと思います。選挙期間中、私も個人演説会で今回の争点がこの問題の処理にあり、忘れ去られてはならないと強調しました。断じて疑惑の議員を通してはならないとの訴えに圧倒的な賛同の拍手を頂いたものです▼その結果、二人のベテランの関係議員が落選しました。とりわけ姫路の現職はテレビ局の取材に逃げ惑う姿を映されたことが話題になりました。落とすことができてホッとしています。彼は長きにわたって自分の地盤地域のみを大事にし、自民党のことにも殆んど関わらないという典型的な”自分党”所属のひとでした。つくづくとよくもまあ出馬したなあと呆れます。責任を感じて今回は出馬せずにいたら、「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」で晩節をここまで汚さずに済んだのに、と思ってあげるしだいです。典型的な古いタイプの地方議員の退場です▼姫路の場合、維新の会の若手議員がこれに取って代わりました。まだ30歳。地元の白陵高から名古屋大、東大大学院というエリートコースを歩んだ人物ですが、これからが注目されます。「維新」は大阪の女性衆議院議員の不祥事に見るように未だ未知数というか、玉石混交の不確かな政党です。学歴がいかに良くとも、この党には志が低いひとが多すぎるように見えてなりません。兵庫県議会でも9議席を得てこれからの議会運営に期待したいと思いますが、果たしてどうでしょうか。結局は期待外れに終わりそうな予感がします▼兵庫県議会は長年自民、民主、公明が与党を形成してきました。真の知事に対する野党が存在しなかったことが県政の弛緩を生み出してきたともいえます。「維新」に期待するのは、知事に対抗する勢力になりうるかどうかということでしょう。神戸志民党なるものを形成した樫野氏は二回にわたって神戸市長に挑戦しましたが落選。今回初めて県議選に挑み当選しました。しかし、ひとりだけです。神戸市議会も大勢擁立しながらひとり。これでは”一将功なって万骨枯る”の見本のようなものです。彼が志を全うするのか、それとも結局は就職先に県議を選んだのかは、早晩分かることです▼それにしても投票率の低さは嘆かわしい限りです。3人に2人は投票所にいっていないのです。そんな中で当選できたことを「万歳」などと叫んでいたら、喜劇を通り越して悲劇の幕開だと思います。姫路でも当選した自民党および自民党系無所属の4人は揃いもそろって二世、三世の世襲議員です。私はそれぞれの父親、祖父をよく知っていますが、彼らに罪はないものの、保守系政治家の供給源の浅薄さを嘆かざるを得ません。公明党は”出たい人より出したいひと”という言葉を大事にして様々な分野から人材を発掘してきています。それぞれ天職と思い励んできた道を途中で断念して政治家に進んだ人ばかりです。そういう人物であるがゆえの素人っぽさを大事にして庶民に寄り添う政治を貫いていってほしいものと思います(2015・4・13)

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*