憲法の解釈変更で済ませられるのか

仲のいい友達が目の前で殴られようとしてる時に、彼を守るために一緒になって闘うことー集団的自衛権問題とは何か、を説明するに際して使う最も簡単な言いかたです。正式には、同盟関係にあるA国とB国に対して、C国がA国に対して武力攻撃を仕掛けてきた時に、直接攻撃にさらされていないB国が自国が攻撃されたと同様に反撃に加わることです▲確かにこれは国際社会でも国家が持つ自然権として認められている権利です。しかし、日本だけはそれは出来ないことだし、しないと憲法9条で自らを縛ってきたというのがこれまでの政府解釈でした。多くの日本人がそれでいいとしてきました▲いらぬ戦争に巻き込まれてしまうのは御免蒙りたい。日本は平和国家として生きると決めた。普通でない、異常な国だといわれようと、そう決めたんだから、と。これまでの日本という国家の生き方でした▲それを変えたい、というのが安倍首相や石破自民党幹事長の主張です。学者や専門家の間でも、憲法9条が認めていないという解釈は一方的過ぎだとする、異論はあります。多数議席を得た今、そうした声を背景に、一気に実現しようというのです。私たちはそれは「憲法改正を要するテーマ」であって、憲法の解釈変更で可能にしてしまうのは乱暴に過ぎる、反対だとの立場をとってきています。これから折に触れ、この問題を考えていきます。(2014・3・15)

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