秋祭りに地域発展のカギをみる―駆け出し自治会長の素直な実感

今年も我が姫路市では秋祭りが一部を除いてほぼ終わりました。私の自治会でも既に10月半ばに終わっており、肩の荷を下ろした気分です。自治会の役員の皆さんに助けられて、自治会長としては特に何をするということもないのですが、一年の行事の中で最大のイベントであるだけに、達成感はそれなりにあるといえましょう。私は地方議員はおろか、自治会役員も何も経験したことがありません。いわゆる隣保長なども順番が回ってきても妻任せ。勿論、自慢じゃありませんが、溝の掃除、粗大ゴミ捨てすらしたことがなかったのです。そんな人間が、衆議院議員を20年やったあと、引退していきなり自治会長をやってるのですから。なにもかも初体験ばかりでもうすぐ2年が経ちます▼かつて私は、町内会組織というものは自民党の集票マシンだと決めつけ、蔑視しないまでも無視していました。無知もいいところ。今となっては恥ずかしい限りです。自治会と政治家との関係はそんな簡単なものではありません。政治家にとって信頼を得るには、いかにお世話をするかが大事です。私の町内には若手のホープともいうべき市議(元民主党所属)が相談役として存在しているので、地域住民の方々からの相談ごとは出来るだけ彼に振っています。本当は公明党の我が地域を担当する市議に頼めばいいのですが、彼はいささか離れた地域に住んでいますし、地元のことは地元に住む議員にお世話してもらうのが筋だろう、と党派にこだわらずに、我慢しているところです▼それにつけても”祭りの花”といえば、屋台巡行であり、他町内会との屋台の練り合わせです。大変に重い屋台を40数人で必死に担ぐ姿。それを皆で煽り立て、しで棒を振り、声援を送る光景。これは慣れ親しんだ人にとっては、いつもながらのことでしょうが、私のような”新参者”にとってはなかなかのものです。熱いものさえこみ上げてきます。文字通り、祭りならではの爽快感を味わえます。地域の団結を形成するのには良い機会ですが、残念ながら未だまだ参加者は少なく、課題は山積しています▼先ごろ私が感動した『人生の約束』という映画があります。竹野内豊が主演で江口洋介、西田敏行、小池栄子、ビートたけしらが脇を固めた渋い映画でした。石橋冠監督で、筋立ては色々とあるのですが、わたし的には祭りを通じて地域住民が郷土愛、地域愛に目覚めるというところに関心が向き、惹きつけられました。自治会長で苦労してるからでしょう。映画を見る自らの視点が変わってきてるということを実感するのも面白いものです。こういう映画を自治会の皆で観る機会があればいいなあと思うことしきりでした。(2016・11・10)

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