観光による地域活性化をテーマに東京から徳島へ

先月末に上京して、国会周辺で二日間動いた後、空路徳島へ。県南の美波町で地域振興をテーマに一日半、現地視察をしたり議論に参加してきました。実はこれ、観光人材に実業高校生を活用しようとの、今私が主に取り組む狙いの具体的実践です。合計三泊四日の盛りだくさんの旅だったのですが、その報告を簡単に要約します。まず、今回の旅の第一日目は、主目的からは外れた番外編。前衆議院議員の会に出てきました。これは年に二回、衆議院議長の招待で行われるもので、毎回第一部は講演会、第二部は議長公邸での懇親会となっています。今回の講演は、医師の帯津良一氏(帯津三敬病院院長)による、はちゃめちゃに面白い健康談義でした。最も印象に残っているのは、各地の講演でハグが好きと彼がいうものだからか、終了するとそれを求める女性たちが列をなす。お一人おひとりとハグをすることが最大の楽しみだというものです。また、毎夜6時半から病院にある食堂の片隅で、3人の女性たちー外科医、看護師、栄養士ーと時間差でそれぞれとお酒を酌み交わすことを習慣にしている、などといったお酒と女性にまつわる妙な話題を次々に披露。様々な識者、文化人の箴言を織り交ぜながらの、飽きさせぬお話しは実にユニークで味のあるものでした■翌日からが本番。観光庁の地域振興課長らとの観光人材育成に向けての第一回目の実務者協議。今回の旅の要です。これには、地域おこしのプロ・勝瀬典雄氏(広島県立大客員教授)、徳島商業高校の鈴鹿剛教諭、岩倉高校の大日方樹教諭らと私も参加しました。実業高校では現在、様々な形で観光人材の育成とでもいうべきものに取り組んでおり、それを活用しない手はないというのがこの協議に至る発想の原点です。この分野での現時点での政府の取り組みはいささか薄弱という他なく、即戦力としての実業高校生の活用は焦眉の急というのが私の見立てです。この日の協議には、徳島商業高校の女子生徒(校内模擬会社Com Comのメンバー)二人も特別参加。終了後に彼女たちが今取り組んでいるカンボジアとの交流活動の現状を紹介してくれました。約20分ほどの二人のプレゼン力は凄いの一言。改めて高校生パワーに魅せられました。夜は、東京在住の姫路出身者有志で構成される姫人会(きじんかい)に出席。元東京工大副学長、元厚生労働省麻薬課長、元姫路副市長、医学博士(産婦人科医)らの面々と旧交を温めました■翌朝は、空路一時間で徳島入り。美波町まで二時間ほど車を飛ばしました。途中で、「地域活性化伝道師」の異名を持つ榎田竜路氏(アースボイス代表・北京電影学院客員教授)や北海道士幌高校の杉本忠宏教頭らと合流。現地では、森林の中での遊びの空間やログハウス作りのモデル地を視察しました。ここでは美波地域活性化協議会(鈴木健宏代表)のメンバーら地域住民の皆さんが揃って対応をしてくれました。この一年あまり、NPO法人雪花菜(おから)工房との連携をとりつつ、徳島県の肝いりのもとで地域おこしに取り組んでいるところです。現地視察を終えたのちに、町役場に場所を移し、産業振興課長らの前で、勝瀬、榎田両氏の考える地域活性化策を聞きました。私も地域一帯となっての取り組みに期待を寄せる挨拶をしたしだいです。夜は、榎田氏のもう一つの「伝道師先」である奈良県吉野町から駆けつけた県立吉野高校の教諭二人や吉野町役場の木のまち推進室長らも加わっての賑やかな懇談を行いました■最終日となった翌朝は、今回徳島に集った観光人材育成の手練れの皆さんと一緒に、徳島商業高校に足を運び、高校生たちの課外授業の現状をつぶさに見せてもらいました。腹式呼吸の練習に始まり発声練習、プレゼンの具体的展開など実に見事な活動ぶりにはまさに目を見張る思いがしたものです。私は別れ際に、カンボジアとの交流に取り組むことの重要性に言及。かつてかの国が内戦で疲弊しきった姿だった時に、日本がPKO(国連平和維持活動)に手を初めて染めた経緯を簡略に述べました。あれからほぼ30年が経った今、日本の高校生たちが国境を越えた地域おこし活動に手を差し伸べることは大いに意義深い、と。以上のように、地域活性化、観光振興に向けて積極的に汗を流す高校生たちの姿は、心底から頼もしさを感じさせるものでした。世には殆ど知られていない高校生の観光現場での果たす役割について、改めて大いなる期待を抱きながら、淡路島を経て高速バスでの帰路につきました。(2018-12-7)

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