兵庫はなぜ全国一の最激戦区なのかー参院選公示前1ヶ月

このところ東京に住む友人から次々と電話をいただく。中身はもちろんそれぞれ違うのだが、共通しているのは高橋みつお候補の挑戦する兵庫選挙区ってどんなに大変なのか、離れているとイマイチわからないので、教えて欲しいというものです。中にはそんなに大変なら立候補させなければいいのに、などという方もいます。その辺りを踏まえて、兵庫発の選挙区事情を述べてみたいと存じます▼兵庫選挙区は前回の選挙(平成28年/1916年)から定数が1増えて3になりました。それまで24年もの長きにわたって、定数2では立てることが出来なくなっていたのです。そこに立った伊藤たかえ候補(現参議院議員)は唯一の女性・弁護士候補の利点を生かし、それまで永年の公明党参議院兵庫選挙区の悲願だった50万票を大きく超える542090票を獲得して2位の当選を果たしました。この勝因は、一つは自民党・保守層の支援協力。二つは民進党の地盤沈下。三つは全国からの支援活動が挙げられると思います。自民党の兵庫票は70万から80万票を優に超える力を持っているのに、前回は64万票に留まりました。末松信介氏が自公選挙協力に異議を唱え、周辺に憤懣をぶちまけたとの話もむべなるかなと思いました。私は当時、これまでの24年間の公明党の下支えへの理解を示して欲しいものだと述べはしましたが、自民党県本部はおさまらなかったと記憶します▼3年前と今回で情勢が違うのは、民主党から民進党へと、低迷を続けた野党第一党候補が落選したのに比して、今回は上り調子の立憲民主党と名を変えて女性・アナウンサー出身の新人が出ることです。唯一の女性候補は強みです。兵庫はかつて河上丈太郎、河上民雄、土井たか子といった社会党の領袖たちがいて、日教組とは一味違う兵教組の力もあり、立憲民主を支える層はかなり強力です。前回落選したとはいえ、42万票も取っており、決して侮れません。さらに、大阪維新の会の候補は唯一の現職です。6年前に初当選した著名な元アナウンサーです。この党は、3年前にも53万票を取って、新人(元NHK記者)を当選させており、兵庫での議席を指定席のようにしつつあります。しかも、この現職は非常に人当たりのいい爽やかな青年政治家で、敵にするとかなりの強者との印象です▼こう見るとわかるように、自民、維新、立憲で3議席は決まりという感じが強くします。では、これらの他党候補に弱点はないかというと、ないわけではありません。そこが付け目です。まず、自民党候補は、これまで長田区選出の兵庫県議会議員でした。ガッツのあるパワー溢れる地方議員の典型ですが、五国と言われる広大な兵庫県の隅々まではとても名が通っていません。自公双方合わせて120万票ほどと見られる保守中道票を分け合うチャンスだと思います。双方が競い合う中でお互いに当選することを目指すべきでしょう。維新は、素晴らしい候補ですが、この6年の実績は見るべきものはありません。存在感は弱く、風の噂では、本人自身が今回の当選は難しいと口走っていたと言われます。維新への風次第というところが強みでも弱みでもあるのです。立憲民主は、完全な落下傘候補で、しかも未だ公認されて数ヶ月しか経っていないのです。いかに党への追い風があるとはいえ、無名の新人は厳しいとはいえます。このように、欠点はそれぞれ持っています。そこをしっかり突いてこそ、高橋みつお候補を押し上げることは可能になるものと思われます。公明党の兵庫選挙区での通常の力は37万(前回衆院選比例区獲得票)前後しかありません。それでは当選ラインまで17-8万票足りないという現実を見据えて、懸命の努力をするしかないのです。(2019-6-5)

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*