まずは足元を知ることから全ては始まるのかも

このところ地元を見る自分の目が変わってきました。自分が生まれ育ったところとはいえ、8歳にして神戸に転居して再び姫路に戻ってきたのが、平成の始まった年ですから40歳を少し過ぎていました。まあ、働き盛りということもあって殆ど家の周辺にかまうことがなく、いわゆる町内活動もごみを出すことから秋祭りやら何から何まで全部妻任せでした。おまけに地域にどういうものがあるかも全く分からないことばかりでした。ん?議員をしていたのだからあちこち歩いて分かってるだろうと疑問に思われるかも知れません。どぶ板議員てそういうことを知ってのるのじゃないかと言われれば、グウの音も出ません。しかし、なかなかそうもいかないのです。言い訳はやめておきます。ともあれこのところ、町内会長をやり始めてからは新しいことの発見が多いのです▼先日、姫路市内北部にある随願寺に行くことになりました。ここは天台宗の名古刹というのですが、全く私は知りませんでした。地元・新在家にある薬師堂というお堂にお祭りしてある石仏を管理して(この云い方が正しいかどうかよくわかりません)いただいてるお寺なのです。毎年春のお花まつりというお釈迦様のご生誕を祝う記念の行事にそこのご住職が来ていただくわけですが、今年はお礼をかねてご訪問しようと思い立ち数人の町内会関係者と行きました。かなり急な山道を、といってもしっかり舗装されたドライブウエーですが、登ったところにあります。こんもりと生い茂った森に囲まれた、いかにも絵本にも出てきそうな素晴らしいロケーションに恵まれています。文字通り知る人ぞ知るいいお寺でした。ここから2キロほど尾根伝いに山道を歩くと、広峰神社に行きつくわけです。広峰神社も昨年の官兵衛ブームで少しは知られましたが、あまり参拝者が多いという話は聞きません。結局は姫路は書写山円教寺にお城以外の訪問客は限定されているようです▼さらにこの前の週に、昔の友人たちと姫路の最北部にある安富町に行きました。ここには日本唯一の坑道ラドン浴「富栖の里」がありますし、さらにその奥には「鹿ヶ壺」という自然美溢れるスポットがあるのです。いずれも数回は訪れているのですが、改めて行きますとあれこれの新たな発見がありました。「富栖の里」は大変珍しい体験ができます。少量の放射能が人間の体にとって大変な効能を果たす、という体験を実際に経験した方からお聞かせいただき大いに参考になりました。また、「鹿ヶ壺」は究極の癒しの場です。最近テレビで放映されたそうですからご存知の方もいようかと思います。要するに人間と殆ど見まがうばかりに精巧にできた人形というか案山子とでもいうべきものがいたるところにおいてあり、つい話しかけてしまうほどの出来具合なのです。ここも御多分にもれず人口減少に悩まされている地なのですが、観光客を呼び集めるのに驚くべき知恵を編み出されたのです▼このように、姫路市内も見渡すと私たちが良く知らない場所がまだまだありそうです。毎朝走るようになって10年近くが経ちますが、ちょっと脇道にそれますと、知らないところばかりです。お城の堀にしたところで外堀の魅力を私が知ったのはつい先年のことです。大袈裟でなく、天下国家を論じ世界の平和を希求する論陣を少なからず張った私ですが、足元を知らなかったことに今更ながら赤面を感じる次第です。「地方消滅」の危険が「東京一極集中」と並んで叫ばれ、少子高齢化が招く未来社会が危惧される昨今ですが、叫んでいる人たち自身が自分の足元の魅力を意外に知らないのではないかと思ったりもします。(2015・5・10)

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