瀬戸内海にインバウンドする試みは、まず淡路島から

今私は定年後の仕事として、幾つかの団体、企業の顧問や相談役をしています。いずれも公益に深くかかわるものばかりで、きわめてやりがいがあります。おいおい全てについてその取り組みを紹介したいと考えていますが、その一つが瀬戸内海へのインバウンド、つまり海外からの観光客を大幅に導入することで、この地域周辺を振興させたいというものです▼瀬戸内海は言わずと知れた世界でも珍しい一国内に存在する内海です。お隣の中国には、そういうものは存在しませんし、有名な地中海は沢山の国々が沿岸に存在しています。私自身の個人的体験から云っても、これまでの人生の中で、この瀬戸内海の島々を縫うように航海した旅ほど劇的で幻想的なものはありませんでした。高校の修学旅行という多感な時代のもたらした産物と云えなくもありませんが、それだけではない強いインパクトが50年経ったいまでも体の中に余韻として残っています▼瀬戸内海は東西に広がっていますが、東の入り口をあたかもふさぐがごとく南北に横たわっているのが淡路島です。瀬戸内海の島めぐりを外国の方々に存分に味わってもらおうという試みの最初に来るのが、淡路島を堪能してもらうことです。関空についた外国人観光客は今は大阪、京都といった京阪神に足を運ぶケースが専らですが、それを淡路島から瀬戸内海に向けようという挑戦です▼淡路島には翼港という専用の船着き場を持つウエスティンホテルがあります。ここに宿泊した外国人に、いざなぎ、いざなみの神話の世界から、人形浄瑠璃の魅力や鳴門海峡の渦潮の感激を味わってもらい、やがて瀬戸内海のクルーズへと誘い出そうという目論見です。2020年の東京オリンピックの年にはこれを軌道に乗せたいと考えていますが、まずは国内の方々から淡路島と瀬戸内海の醍醐味を味わってもらいたいもの。この夏には明石港から出発する「ぐるり一周淡路島めぐり」を新たに企画しました。私が顧問を務める淡路ジェノバラインのしごとに大いに期待していただきたいと思います。(2015・5・16)

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