【91】3ヶ月経った新党「中道」という「政治的実験」/5-20

 立憲民主党の東京都連会長を選ぶ選挙で参議院議員の蓮舫氏が川名雄児・武蔵野市議に負けた。これまで気にしたこともない他党の組織の内部事情が気がかりになってきた。中道の塊を作ろうとの掛け声の中で、兎にも角にも「この指止まれ」に呼応した唯一の集団と言ってもいい存在が立憲民主党だから無理もない。特に蓮舫氏はあの衆院選の際に僕が参加した明石での政談演説会に応援弁士として来た人物である。僕は彼女の生の演説を初めて聞いたのだった◆新党『中道』が誕生して約3ヶ月。県下の議員OBたちの代表が集まる場に、兵庫県公明党の中核だった中野洋昌氏を呼んで最近事情を聴くことにした。彼は現在「中道」の幹事長代行。落選した立憲民主党の前衆院議員たちのヒアリングも担当しているという。細部は分からぬものの苦労ぶりはしのばれた。こちらが事前に投げた聞きたい要点は①大惨敗の戦後処理②旧公明、立憲民主両党間の政策調整③合流問題の進捗状況などだった◆僕の最大の疑問は総選挙で比例区のみに絞った公明党が解散時の24議席から28議席へと4増したことだった。立憲民主党が小選挙区で167議席から49議席への大惨敗と比較すると大いなる違和感が込み上げてきたからだ。これは既に各種報道で判明しているように、両党幹部の間でそれぞれの「棲み分け戦略」上の合意済みのことだったことが改めて確認された。つまり、両党は共に小選挙区と比例区のそれぞれで「勝てる」と皮算用をしていたに過ぎないと言うのが結論だ◆この4分の1世紀というもの主に政権与党として戦って来た公明党と、ほぼ野党として生きて来た立憲民主党とでは、政党の立ち位置が真反対で、「思考の出発点」が違うという。片や政府自民党の批判・追及一辺倒、もう一方は「責任を持って政策を実現する」ことに専念してきたのだから、と。ここいらはついこの間まで国交大臣をしてきた中野氏が最も感ずるところだろう。だが、それは小選挙区制度のもとでは当たり前のことであり、約3年とはいえ立憲民主党は政府を経験し、公明党は野党で苦労したはず。早急に今の立ち位置に慣れ親しむしかない。例えば長妻昭元厚労相の舌鋒鋭い追及ぶりは健在なのだから公明党若手が見倣うべきところは多いはず◆参院、地方議会との合流問題も前途多難はよく分かるが、ここはじっくりお互いを分かりあう努力が大事だと思われる。公明党の議員はそれぞれ創価学会の座談会で日蓮仏法を学び、庶民大衆の暮らしぶりを肌で知ってきた。立憲民主党の議員も経験をして貰うといい。また逆の場合も同様だろう。公明党出身の議員も組合活動の一端やリベラルのものの考え方を培う現場にも足を運んでいくといい。ともあれ、大いなる「政治的実験」を両党は選択した。色々あっても前進するしかないというのが僕の今の結論である。(2026-5-20)

Leave a Comment

Filed under 未分類

Comments are closed.