山中直樹ソロリサイタル━━さる6月14日の午後、神戸・御影芸術堂でのこと。イタリア古典歌曲から6曲、歌劇のアリア2曲、カンツォーネ4曲など12曲が次々と披露されるなか、百人近い方々と僕ら夫婦は見事な声量にただ圧倒され聴き入っていました。山中さんは元々「船舶工学博士」。船を設計する仕事をしながらひたすら歌ってこられました(写真左=山中夫妻と左端はピアノ演奏の片桐えみさん)。「職場人混成合唱団指揮者を経て、神戸男声合唱団に所属。神戸浪漫コンサート、神戸文化ホール音楽祭等に出演」されると共に、「アンサンブル・フェスティバル2010で実行委員会賞受賞。第14回大阪国際音楽コンクールでアマチュア部門シルバーコース第一位受賞」などといったプロフィールを見ると、歌の合間に仕事をされてきたのかもと瞬時疑ってしまいました◆僕とのご縁はご夫人の鏡子さんと大学の同窓仲間の会でお会いしてきたことです。このご夫妻はまた無類の船好きで、自前のヨット(フリースピリット号)を操って余暇を楽しんでいます。奥方を「提督」、旦那様は「艇長」と呼び合われるとのこと。文字通りの〝おしどり夫婦〟なのです。昨秋には揃ってイギリスに3週間ほど旅をされたようです。その旅先で鏡子さんが描かれた風景画を仲間内のグループ展に出されました。その展示会に顔を出した折に今回の催しのお誘いを頂いたのです。このようなセレブ風とまではいかずとも、友人たちには色んな趣味で老後を楽しむ仲間は少なくありません。高校同
期の石井道信君は、かねて年の差10才内の先輩、後輩たちとバンドを組んで楽しくやっています。遂に年を重ねて先般、「卒寿、米寿、傘寿」のトリオの巡り合わせになってしまったようですが、未だ元気に年に数回は演奏会(写真右)をやっています。これはまた、賑やかで和やかな集いです◆高校同期と言えば、ユニークなのは成川慎吉君です。かねて取得し
た学芸員や天気予報士の資格を活用して、県立美術館などで展示作品の説明を担ってきました。先年はある著名な画家の作品が描かれた当時の天候を知りたいと言って、わざわざフランスの日本大使館まで行って調査してきたほどですから、入れ込み様は尋常ではありません。また小学校同期の豊田秀昌君は複数の合唱団に所属して歌う一方、今年10回目となる「異文化交流の集い」(写真左)を主宰したり、毎年恒例の播磨国総社のお祭りのプロデュースをこなしています。さらに変わり種は、大学同期の尾上晴久君でしょう。75歳まで現役第一線で働いていま
したから、その後の5年間というものは堰を切ったかのごとくあれこれ取り組んでいます。子供たちと一緒のお絵描きから始まって、古文書研究、英国とスペイン文学講義、最近は能楽のお稽古まで奥方と一緒に謡や仕舞いを始めた(写真右)というのです◆そんな友人たちに比べると、僕などは趣味関連はゼロ。やっているのは議員時代の延長で種々の団体のサポートだけ。議員辞職後の68歳からの10年余りに取り組んできたのは、一般財団法人日本熊森協会の顧問と公益財団法人奥山保全トラストの理事。一社)オール小売連合(AKR共栄会)の顧問と食品衛生に関わるHACCPの委員長。そして専ら原稿を書くだけの一社)安保政策研究会の理事といったところでしょうか。コロナ禍前には一社)瀬戸内海島巡り協会の専務理事として奔走しましたが今や雲散霧消の憂き目に会ってしまいました。これからは、「新しい教育を創る会」やら、ホルミシスの活用による統合医療のお手伝いなどが待っていますが、どうなることやら未知数です。ともあれ、友人たちに比べて生涯学習という観点からは何もしていないに等しいわけで、焦ります。尤も、これは未だ「準現役」なのだと思って、80代からの10年にかけることにしています。(2026-6-20)