日本唯一の坑道ラドン浴「富栖の里」といえば兵庫県姫路市の最北部・安富町富栖にあります。ここで7月11日に大阪大学の中村仁信名誉教授(日本放射線ホルミシス協会理事長、ハイパーサーミア第43回大会会長)による講演会が行われました。演題は「放射線ホルミシスとハイパーサーミアで進行がんも延命できる」。午後3時から1時間にわたってのお話で、僕も参加(写真)してきました。実は中村先生と僕とは10数年前からの懇意な関係で、同先生に監修して貰った『みんな知らない低線量放射線のパワー』(早わかり10問10答)という電子本も発行しています。今回の講演会では、放射線ホルミシスに加えて、ハイパーサーミアという「温熱治療装置」を用いることで、より一層ガンの進行を抑えることが出来るという中身でした。沢山の症例を交えながらの分かりやすい講義で、参加した人々からは納得された様子が十分に伺えました。以下今回の講演会の内容と共に、がんをめぐる最新の話題について触れていきます◆この日の講演の最後に中村先生は「がん対策」を以下のようにまとめられました。①がんにならないためには、免疫力の向上とストレスを減らす生活習慣が大切②がん検診による早期発見、早期治療の実行が大事③がんを切除出来た人や抗がん剤、放射線治療で回復出来た人の再発予防はより重要④発見が遅れたり、治療がうまくいかなくて、進行がんや末期がんと向き合う場合、放射線ホルミシスやハイパーサーミアで元気な生存期間を少しでも長くする━━という4点です。世にいう「がん難民」にならないための必須の法則とでも言えるものでしょう。今健康であることを自覚出来る人は、多忙な日々をあれこれ悩み苦しむことはなく、毎日を明るく楽しんで暮らせている人でしょう。だが、そういう人はあまりいません。多くの人は分かっているけどやめられない「生活上の悪習慣」と慣れ親しみ、がん検診なんて無縁だという人が多いと思われます。で、気がついたら時既に遅しというケースが専らでしょう◆畏友・亀井義明氏は15年ほど前からこの坑道ラドン浴・「富栖の里」の創始者として、懸命に庶民大衆の健康増進に取り組んできました。つい先ほどは『ラドンの奇跡』なる映画まで制作して、彼の地元赤穂、姫路から大阪、東京へと試写会を行なって、放射線ホルミシスの効力を世に訴えてきました。僕もそこでの奇跡的な体験については幾つも聞いてきました。一方、ハイパーサーミアってなんだろうと思う向きが多いと思われますが、いわゆる「温熱治療」のようなものだというと分かりやすいかもしれません。大阪華僑のトップ・段為梁氏が「琉球温熱治療」の効用をかつて絶賛されていたことから、僕も少しかじったことがあります。今回中村先生は、ハイパーサーミアが①熱ショック蛋白(HSP)の増加による免疫力の強化と熱によるがん細胞壊死による腫傷の増殖を抑制する②他臓器転移再発を抑制することで、リスクを低減し延命につながるとの説を展開されていました。同先生は長年にわたってご自身が院長をされている彩都友絋会病院での様々な症例をあげつつその効果を強調されていたのです。亀井会長はこれまでの坑道ラドン浴に加えてハイパーサーミアも導入して、より一層のがん対策に効果あらしめたいと力説していました◆僕の母親は胃がんが直接の死因で60歳前に亡くなりました。父親は80歳近くまで元気でしたが晩年、膀胱がんに悩まされました。思えばがんは「親の仇」でもあります。現在のところ僕自身はがんの予兆はないとはいえ、いつ何時襲われるやもしれません。生来の楽天的で強気の生き方の人間だとはいえ、加齢と共にストレスも増してきているとの実感もあります。高校同期の親しい友で笑医塾塾長の高柳和江さんの笑いによる免疫力増説も意識しているところですが、笑っているばかりとも参りません。同世代の友人にもちらほらがん患者が出てきています。この日の講演が終わって中村先生に個別の相談にくる人たちの様子を見るにつけ、人ごととは思えませんでした。7月21日からハイパーサーミアが富栖の里にも導入されるとのこと。ひとりでも多くの人が延命の幸せを実感でき、生きていることの喜びを味わえるようになることを祈らざるを得ないのです。(2026-7-15)
【102】坑道ラドン浴にハイパーサーミアの合わせ技━━「富栖の里」での中村仁信先生の講演会から/7-15
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