「コロナ禍とウクライナ戦争」。日本近現代史「77年の興亡」の第二期が終わる2022年。私たちは〝疫病と戦争〟という〝人類の二重苦〟に今直面しています。その只中で行われる参院選があと77日(7-10投票と想定)ほどに迫ってきました。風雲急を告げる動きを追いつつ、私の個人的活動の一端をご紹介します。まずは選挙情勢から。
全国の7選挙区選挙(東京、埼玉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡)に、公明党は候補を立てて挑みます。この中で、兵庫・伊藤孝江候補が群を抜いて厳しいと見られています。なぜ、兵庫が厳しいか?一言で言えば、1議席を公明、立憲、共産の3人の女性候補が争う構図だからです。自民(文科相)、維新(元NHK記者)の両党候補が過去2回の選挙結果から断然強く、選挙前から実質的に「当選」は確実です。一方、立憲は、民主党時代とはいえ、12年間5回連続で当選(1998-2010)。共産も一度補選で自民を破って議席を獲得(1998年)したことがあります。定数2の時代(1995-2013年)に不戦敗だった公明に対して、この両党が強い地盤に力を持っていることは忘れられません。以下、GW前の動きをかいつまんで。
●皮切りは福岡行きから
15日はお昼過ぎに福岡・博多に行きました。前回このコラムで報告したように、一般財団法人「日本熊森協会」の馬毛島問題の要望に顧問として同行したのです。終了後は、一行4人(全員兵庫県在住者)と駅前のホテル喫茶コーナーで懇談。更に天神に飛び、市内に住む高校同期のO(大学理事長)氏と、先輩のA(大学名誉教授)氏と、ミニ同窓会をNホテルのラウンジで3人で。私の『77年の興亡』と先輩の『発想考楽』を「本々交換」し、話に花を咲かせました。福岡選挙区の秋野公造候補は、姫路白陵高卒、長崎大医学部から厚生労働省の医官経験者です。2人に直接紹介することを約束しました。
夜には、博多駅近くに戻り、その昔交流があった防衛官僚(女性)と食事を。この人は東京外大仏語科出身。自衛隊制服組の英語教官をしていたチャーミングな「語学の達人」です。今は、隊員募集に知恵を絞っているとのこと。仕事や趣味の数々をこなす合間に九州各地を旅している様子が窺えました。このエリアには九州大元教授や歯科医ら高校同期が6人も。初夏には再度訪問を密かに期し、最終新幹線に乗ったしだい。
●遠来の友次々と来る
19日午後は、北海道・札幌から畏友H氏が姫路に。参議院選のたびに応援に来てくれる強者です。まず函館の酒店の取引先・H商店へと。ここは兵庫県でも有数の酒醸造会社。五代目の新社長直々の「酒講義」を受けた後、製造工場に赴き、実地見学。細かくお酒の出来る過程を学びました。一転、その後はM道路営業所と工場へ。ここでは従業員を前に超ミニ講演会を。政治の「安定」には、「改革」を目指す公明党が必要と、訴えました。
21日は、新神戸駅そばのKホテル内の貸事務所の一室を借りて、11時から顧問先のHACCPのライン会議。食品衛生をめぐる月一回の打ち合わせを行ったあと、関東からやってきた元参議院議員のK氏と実に久方ぶりの懇談。参院選伊藤支援のため北区に行く途中に立ち寄ってくれたもの。「伊藤」「公明」をどう訴えるかで、OBの視点を交わしました。帰り際に貸事務所の女性オーナーと事務員と懇談したところ、事務員さんは関大卒、西宮在住。「伊藤候補と同窓」を既に十分意識してくれていました。有難いことです。
23日午後は三宮国際会館前のビル地下へ。京都からやってきたIさん親子と。ご子息がこのたび、兵庫県下の灘高から京大医学部に見事合格。そのお祝いの昼食会を。Iさんとは、肝炎訴訟弁護団グループのメンバーの一員との繋がりから懇意になりました。選挙権を得たばかりの19歳の若者を交えての70台、50台と世代を越えた対話。お互い明日への刺激になったと確信しています。(2022-4-24)