【162】上京し、衆院議員OB、『公明』編集部、大学教授らと語らう/5月末

 先月29日から31日まで、久しぶりに上京しました。ここでは、4つの出会い(四幕)を軸に時系列順に概括的に報告します。まず第一幕は29日の正午から午後2時まで衆議院議長公邸で開かれた前議員会懇親会での語らいからです。50名ほどの前議員が集まってきていましたが、新しくこの会の会長に就かれた伊吹文明元議長に真っ先にお祝いの言葉をおかけしました。この人とは現役時代に衆議院財務金融委員会で欧米への訪問をご一緒にして以来、懇意にしていただきました。先に読売新聞紙上に掲載された回想記をまとめられた『保守の旅路』の出版について感想を述べさせていただくと共に、隣席におられた大島理森元議長にも声をかけさせていただきました。つい先日毎日新聞夕刊紙上での我が公明党の仲間・漆原良夫氏との対談について、「読みましたよ。面白かったですね」と。こうしたご挨拶のあと、元民主党政権の閣僚(T総務相、J 財務相)たちと、政治改革への議論に始まり、政治展望を巡っての核心に迫る議論をしました。さらに公明党の池坊保子さんには、娘さんの池坊専好氏のKUAS(京都先端科学大学)セミナーで私が受講した講演がいかに素晴らしいものであったかを伝えました。他に春の褒賞での公明党からの〝たったひとりの受賞者〟とも種々懇談しました◆第二幕はこの日の夜。我が党の理論誌『公明』の編集部3人と新宿で会食懇談会を3時間ぶっ通しでやりました。かつて私はこの理論誌の副部長をしていたので、人一倍の愛着があります。後輩たちの日頃の労苦をねぎらうと共に様々の意見交換をしました。事前に同誌4-6月号を熟読した上で、私なりの議論を後輩たちにふっかけてみたのです。特に、5月号の『作家高知東生さんと考える「リカバリー文化の定着で再挑戦できる社会に」』との8頁にわたる「弱者をめぐる論考」については、私の形式的な注文に対して、「もっと中身を咀嚼してから指摘してほしい」との手厳しい反論にあいました。激論の末、私の「改めて読み直すよ」という弁明でケリをつけましたが、危うく〝手負いの獅子〟になるところでした。「編集後記」の充実とか、編集企画全体の狙いを読者にわかってもらうための紙面工夫などアイディアを披歴したことについては、大いに手応えを感じたしだいです。楽しくも嬉しい〝番外編集会議〟でした◆第三幕は翌30日の朝。このたびの拙著『ふれあう読書──私の縁した百人一冊』(出雲出版)の上梓にあたり、徹底して裏支えをしてくれた慶應義塾同級の畏友・尾上晴久君との懇談です。彼はこの上巻で私が取り上げた50人をめぐる論評について、入念な吟味、チェックをしてくれました。有難いことでした。しかも出版後に仲のいいクラスメイト10人に一人づつアポを取って会いに行き、拙著を贈呈し、内容紹介までしてくれたのです。それぞれ2-3時間をかけての懇談はさぞ楽しかったと見え、克明に彼らの近況やら対談結果を報告してくれました。しみじみと持つべきは友、と感謝・感激した次第です。この日午後には遅れて上京してきた我が妻とも合流して、豊洲の「千客万来」へ「ゆりかもめ」で足を運び、飛び切り美味しいお鮨をご馳走になりました。出版祝いだと言って。お世話になったのはこちらなのに。涙が出るほど嬉しいひとときでした◆第四幕は、30日夜の新大久保での桐蔭横浜大学の阿部憲仁教授夫妻との会食懇談会です。この人とは、財団法人「日本熊森協会」のご縁で現役時代に知遇を得て以来、長い付き合いになります。その昔、私の衆議院選挙の応援に姫路まで駆けつけて演説会の応援弁士までやって貰いました。今回の拙著にも登場していただいていますが、新たに『凶悪犯 プロファイル──幼少期の家庭環境から読み解く』を出版されたばかり。常日頃、刑務所に行って凶悪犯罪者と面接をして、学問研究の取材に役立てたり、彼らの更生へのサポートをされています。この日は私ども夫婦と4人で昔話をしたりする中で、「人格形成は3歳までの家庭環境にある」との持論をお聞きしました。妻共々、大いに共感しました。以上2日間4幕5場の語らいで、今年中盤から後半戦への英気を養って、充足感を得たしだいです。(2024-6-2  修正)

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