【215】あっという間のGW━━あの人この友と語り合う/5-6

 今年のゴールデンウイークもあっという間に終わった。定年でリタイアした人間にとっては、それこそ年中休みのゴールデンイヤーで、GWがどうのこうのと騒ぐことでもないのだが、一般市民にとっては極めて重要な1週間に違いない。ここでは4月30日から5月6日までの1週間の動きを日記風にまとめた。

⚫︎66年来の親友の訃報に深い悔み

 第1日目(30日)  この日は待望の拙著『ふれあう読書━━私の縁した百人一冊』下巻が出版社から届いた。暮れなずむ明石大橋の絵をみごとに描いてくれた高校時代からの旧友冨士繁一君と喜びあった。上巻は、約300冊を母校長田高の昨年度入学生と、公明新聞の後輩200人に贈った。今年は、公明党総務局、衆参両院の秘書君たち300人と熊森協会の仲間たち50人に贈った。もはや私の出版も道楽に近い。

 この日は夜に東京・中野区の後輩M君がやってきた。50数年前によく励ました懐かしい後輩である。奥さんと共に大阪、兵庫と友人と会うために3泊4日で旅をしに来た途上とのこと。5時半からの四方山話の中で、貴重な体験談が聞けた。日蓮大聖人の御書を学ぶ姿勢に並々ならぬ真摯なものを感じた。後生畏るべし。魚の棚の行きつけのお店のマスター始め従業員の皆さんに紹介した。8時半からは三宮に移動。神戸学院大のA教授と地域おこしの達人Kさんと、一般社団法人の活動で打ち合わせ。充実の時間。

 第2日目(1日)  県本部に立ち寄ったのち、職員のM君の運転で伊丹に住む元県議のTさんら3人と共に、川西市の元市議Kさん宅を訪問した。OB議員の会への入会を勧めるためである。かねてKさんは凄い活動家と聞いていたが、担当地域の全家庭約3000世帯をくまなく訪問した活動体験談には驚いた。Tさんらと共に走り抜かれた「黄金の活動日記」を聞かせて貰い、後輩たちへの伝授を誓った。前生敬うべし。

   第3日目(2日)   昨夜、中学時代からの親友Sが亡くなった。2年前から血液のがんと見られる業病のため寝たきり状態になり、面談もできなくなっていた。子息のA君からの電話で悲報を知った。故人は葬儀には誰も呼ぶなと言っていたとのことだが、池田市の小さな葬儀場にひとり駆けつける。僧侶の弥陀称名を聞きながら、66年間の懐かしい日々が甦ってきた。横浜に住む息子の家族4人と、彼の終の住処となった施設の職員3人と私だけの「小さな通夜」だった。彼は一橋大の社会心理学者・南博ゼミ出身の俊英で、某大手企業を勤め終えた後は臨床心理士として開業。有名を馳せた。私との対談『この世は全て心理戦』は電子本にしたが、知られざる名著と自負している。若き日より「死事研究」に余念がなかった彼の死に顔に、満足するものを見出そうとしたが、とても伺い知ることは出来なかった。嗚呼、Sよ!

⚫︎老いも若きも、男も女も話せば道は開かれる?

 第4日目(3日) 午後から垂水に住む小説家の高嶋哲夫さんと会う。この度上梓した本に特別寄稿『政治家の方たちへ、もっと小説を読もう。僕のね』と、表紙表裏に推薦の言葉を寄せてくれた。彼はこの世の森羅万象に強い関心を持ち、次から次へとあらゆるジャンルに及ぶ小説を書いて来た。この日は夕刻までの2時間、「政治」「教育」から、お互いのライフワークまで多岐に亘り語り合った。充実感あり。

 第5日目(4日)  午前中は明石駅前の施設で、このところ不調が顕になってきたiPadを新機種に取り替えた。かねてAI関連で困った時には相談しているK君のアドバイスによる。その後、近くの大明石町で私が名誉会長を務める日本カイロプラクターズ協会の一員であるW君の施術を受けた。彼はつい先日「大阪・関西万博」に行ったばかり。最新情報を聞いた。3時からは大阪梅田に走り、プログラマーのT君夫妻と懇談した。私のホームページの改装依頼から参院選の支持依頼まで話題は広がった。夫人(実家が西宮)が政治に関心が高いと聞き、持論の「77年の興亡」から、公明党論まで熱を込めて語った。この日会った4人はいずれも40代。日頃歳の差を感じさせない交遊をしてきているつもり。関係を更に広げたい。この日妻は、私の本五冊を持って市議夫人と共に、姫路の親戚、友人宅を回ってくれた。ありがたい。

 第6日目(5日)  名古屋から創価学会学生部時代の先輩Nさんが激戦・兵庫にやって来た。神戸に住む三男の家族や友人たちに会った後の、久しぶりの出会いだった。こどもの日とあって大勢の家族連れで賑わう明石城公園を散策し、池のほとりのベンチで語り合った。老愛妻を亡くされて半年。優しい先輩が一層柔和になられた。喫茶店でのこと。隣席の女性たち(70代半ばの母親と娘さんの2人連れ)と、ひょんなことから自然なかたちで世間話が出来た。聞くと母上は私と同じ姫路の生まれ、今の住まいは須磨。当たらずと言えど遠からず。一気に距離は狭まった。政治の風向きから参院選へ、話は進んでいった。

   第7日目(6日)   会社経営や保育園事業を展開する西山志保里さん(中小企業アドバイザー)と、久方ぶりに会ってお昼から4時までみっちり懇談した。彼女が神戸市東灘区御影に「078保育園」を作った頃より懇意にしてきた。昨今の兵庫を取り巻く「政治の動き」について聞きたいとの要望だった。拙論『77年の興亡』を軸に、公明党の立ち位置など詳しく伝えた。彼女は「学童保育」の現状など、日本の子どもたちの直面する課題を細かに語ってくれ、大いに啓発された。実に有益な4時間だった。(2025-5-6)

 

 

 

 

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