あの中西先生と一緒に映画『チャイナ・シンドローム』を観る

「令和」の名付け親・中西進先生と月に一回、映画を観る機会があるってみなさん知ってますか?この試みはすでに100回を超えています。中西先生は、京都市の右京区中央図書館で一般参加者と一緒に映画を観て、終了後にその感想を語ってくれています。10年ほども続いてるのですから驚きです。私が専務理事を務める一般社団法人『瀬戸内海島めぐり協会』の代表が、実は中西進先生なのです。この法人は出来て未だ3年ほど。ということで、時々中西代表に会う必要性があると、京都まで出向いて、映画を観ることにしています▼17日の午後。今回の映画は『チャイナ・シンドローム』。ジェーン・フォンダとジャック・レモン、マイケル・ダグラスらの名優が出ていて、話題をかっさらった原発告発の映画(題名はいささかこじつけ気味ですが)です。もう随分前のもの(1979年)ですが、ある意味で今だからこそのリアルさが強く伝わってきました。最初はいささか退屈気味。「事実は映画より奇なり」ではないか、と高をくくっていました。福島の惨状に比べたらこんな映画なんか、と。しかし、終盤にきたって、原発事故の真相を語ろうとする職員を亡き者にすべく魔の手が忍び寄り、壮絶なカーチェイスが始まります。そしてテレビを通じて実情を発信する段階にまで漕ぎ着けながら、警察の手で結局は葬られてしまう残酷さ。その非情さの中で、辛うじて真実を述べる友情の発露にホッとする場面もあったり、とグイグイ引き摺り込まれていきました▼ともあれ福島第一原発の事故を経験してしまった私たちにとってもまことに切実なテーマであり、迫真性に富む内容でした。映画が終わって、中西進先生は、原発を巡っての立場の違いを超え、純粋に客観的に見られる観客の喜びを感じますね、と笑いを誘ったあと、原発というものの存在の危険性について、私達はあらためて正面から捉えていかねばなりませんと熱っぽく語っていました。時代の名付け親として何かを語られるか、と期待しましたが、それは特にありませんでした。先生はそんな時流めいたものにおもねる人ではないからでしょう▼終了後、若干の懇談の機会を持たせていただきました。私は原発を段階的にゼロにするとの公明党の政策立案に関わった人間です。原発は、喉元過ぎれば熱さ忘れるの喩えどおり、また元に戻る危険性があり、既にその兆候は出ています。これを覆すには「原発無用論」を明確に樹立する必要があります。日本経済にとって、あるいは文明の発展にとって、原発は必要なんだという牢固とした考え方から脱却することが大事です。この一点で、中西先生と私の意見は全く同じであると発見できたことは、この日の大いなる収穫でした。(2019-5-18)

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