幕を閉じる国会で問われねばならなかったこと/6-16

国会は150日の会期を終えて今日閉会する。内閣不信任案が提出され、それをきっかけに衆院解散がなされるかも、との予測を抱いた人は殆どいないに違いない。与野党の議席差が圧倒的に違う現状。与党内の結束ぶりと野党のへっぴり腰を見ると、下手な田舎芝居を見せられている様な思いに駆られた▲それにつけても、二階俊博自民党幹事長の最終盤の言動は〝怪しげな輝き〟を見せた。「解散すべしと首相に進言する」「提出されれば直ちに解散の決意はある」なとの発言が、一定の効果を見せた。尤もそれとて、あたかも平凡なワンサイドゲームで家路を急ごうとする観客の足を一時的に止めるかのようなものに過ぎなかったが▲一方で、幾つかの議員連盟設立をめぐっての安倍晋三、麻生太郎、甘利明の3人の動きが報じられる背景に、幹事長人事が絡む。〝二階外し〟の是非をめぐる暗闘だとか。やれ3Aがどうのこうのとの記事に接するたびに、新聞、テレビの報道各社のネタ探しと重なって、有権者が翻弄され、馬鹿にされているやに見えてくる▲閉じられた国会のテーマがコロナ禍への対応に終始したことはやむを得まい。ただ、北海道、東京、広島など日本各地での〝政治とカネの惨状図〟から目を覆わせたことは残念だ。とりわけ、一昨年夏の参院選広島選挙区における「法相の犯罪」が気にかかる。使われた1億を遥かに超えるオカネの行方と責任が問われねば。元首相も現幹事長も、そして元官房長官だった現首相も皆その渦中にいた。ここまで考えが及んだところで、気づいた。この国会でお粗末極まる不注意な行為ではあったが、有為の人材を失ったことを。構造的巨悪が見逃されてなるものか、と思う。(2021-6-16)

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