【137】「安定」だけではなく「改革」こそ━━新しい年を迎えて思うこと/1-1

 新年明けましておめでとうございます。国会周辺で次々と議員の逮捕者が出たり、政治資金パーティに関連して、捜査の手が自民党政治家に延びるという異常事態が続いています。これをどう見て、どうすればいいか、夫婦の対話方式で考えました。《公明新聞と同様に、新年号ですが、年末に発信しました。》

妻)  年末のニュースを見聞きしていると、暗いものが多いけど、ったく国会は異常ねぇ。第一義的には自民党のしでかしたことだけど、政権を一緒に組んでる公明党も知らんぷりできないどころか、責任あるわよねぇ〜。

夫)そうだね。残念ながら、ことここに至るまで、気がつかなかったのかというのは酷だけど、共産党の赤旗しんぶんに指摘されて、大騒ぎになるというパターンは本当に悔しいよ。与党も、ほかの野党も、いやメデイアも、みんな責任あり。徹底的にウミを出さないといけない。

妻)それはそうだけど、そうみんなの責任にする前に、まず公明党のことが心配ですよ。友達に会うと、公明党がついていながら、この体たらく、もともと、政界浄化の旗印は公明党の専売特許じゃあなかったの、って皮肉混じりに言われて、とっても辛いわよ。

夫) 男の場合というか、僕の友達なんかは、まあ、政治はカネがかかるから仕方ない面もあるよなぁと、物分かりのいい面を見せているけど、突っ込んで話すと、それにしてもひどすぎるって言うよね。特に安倍派については、腐り切っているとの見方をされても仕方がないかもしれないなぁ。

妻) そうよね。とくにうちの明石は、西村やすとし前経産大臣の選挙区で、公明党との関係も深い人物だけに、ショックだっていう人も多いわよ。あの人は側近No. 1を誇りにしてたもんね。新聞報道では自民党県本部の集めたお金よりも、あの人ひとりの方がパーティ収入を沢山集めているって言うから、呆れるわ。

夫)安倍派の5人組といわれる幹部たちへの検察の追及を、故安倍晋三首相への怨念だとする見方もあるけど、事の真偽はさることながら、一般的に彼の内政面、とりわけ第二次政権での強引極まりない姿勢は問題視する向きが強かったよね。

妻)例のモリ、カケ、サクラって言われる一連の疑惑でしょ。あれは元総理自身の犯罪でないかとさえ、見られていたからね。公明党との関係も強いから、心配したけど、こういう形で噴出するっていうのは驚いたわ。当時、サクラの現場で、山口代表や太田さんが安倍さんと一緒に壇上に上がって祝杯あげてたのを見て、危ういなあって思ったんだけど。

夫) まあ、あれは政権を一緒に組んでる限りはお付き合いの側面もあるからね。それより、山口代表が政権の「安定」の大事さを強調し過ぎることに違和感を感じてきたね。「安定」は自民党のセリフで、公明党はもっともっと「改革」を言わねばって思ったよ。公明党は野党の時から「改革の政治」を掲げてきた中道政治の党だからね。与党になったのは、改革をするためで、それを犠牲にして安定を目指すのは本末転倒だと思うよ。

妻)そうよね。「大衆と共に」という結党以来の創立者から示された旗印も、「改革」あってこそっていうか、それを無視したら、大衆からそっぽ向かれてしまうわよね。

夫) その通り。公明党の立ち位置は本当に大事だよ。ここは自民党に寄り添いすぎてしまわないで、政治とカネに関してはどこまでも厳しく差配していってほしいね。それに加えて、政治資金の使い方に関する改革案を出して、よしとするんではなくて、もう一歩進めて、この国をどこへ持っていくのかという国家ビジョンなどをもっと自民党との間で議論していってほしいね。

妻)そうそう。今年は公明党にとって「結党60年」の節目の年よ、思いっきり頑張って欲しいわね。

 

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