統一地方選後半戦を終えてー姫路市長、市議選に見る

今回の統一地方選後半戦で、姫路市議選には定数47に対して57人が立候補しました。60人のポスターが貼れる大掲示板や、候補者の政見が読める公報を目にしつつ、考えたことは、一票をどう投じるかの難しさです。私のような人間にとっては、公明党から出ている候補者と、自治会のために日頃から頑張ってくれている候補者のどっちにするかは悩みどころでした。二票制に出来ないものか、ととつくづく思います▼また、掲示板の前で思案投げ首の一般の有権者に聴いてみると、誰を選ぶかは本当に選ぶ基準が分からず困るというのです。そこでいつも考えるのは、現役候補なら、実績一覧、新人候補なら、これまでの経歴を主張、抱負と合わせて見ることができる掲示板の常設です。選挙が終わったら片付けてしまわず、そのまま残しておき、当選者については、その後の活動ぶりを継続して見られるような工夫が出来ないものでしょうか。これは掲示板でなく、サイトでもいいのでしょうが、高年齢者には馴染まないかもしれません。ぜひこの辺りをどうするかは当選者の皆さんにも知恵を求めたいものです▼姫路市長選挙はなかなかの激戦でした。結果は、石見市政を継承するとした清元氏の2万5千票差の圧勝に終わりました。勝敗を分けたのはどちらも新人ながら、副市長としてここ数年関わった飯島氏よりも、全く突然舞い降りてきた清元氏の方が新鮮なイメージがあったのかもしれません。市政の継承をする清元氏か、それとも刷新を狙う飯島氏か、の関係が逆転して見えたのは、内科医あがりと総務省出身という政治とのこれまでの関わりも関係したかもしれないように思われます。加えて、組織戦と個人戦の違いもありました。かたや現職市長と代議士のタッグマッチです。地を這い回るような飯島氏の地道な戦いと、企業、団体ぐるみの清元氏とでは、自ずと差が出たのは無理からぬことと、見られましょう▼この選挙戦を通じて気づくのは、メディアの問題提起の弱さです。今回はどう見ても、「市政継承か、新しい市政か」が唯一最大の争点だったのに、正面切ってそうした切り口を提起し、掘り下げるメディアはありませんでした。それどころか、地元紙に至っては、明らかな勇み足をしでかしました。最終盤で、「名門校対決」などと称して、姫路西対白陵という候補者の出身高校を対比する記事を掲載しました。姫路の学校と高砂の学校を比べるのは、受験戦争の記事でもあるまいし、明らかにミスリードです。しかも西高の出身者が5代にわたって続いたとデカデカと市役所市長室の肖像写真を載せたうえ、後援会副会長のコメントを出しました。一方、白陵の方は名前を伏せたままの声だけです。政財界トップ輩出とはあるものの、西高も同様に輩出しているだけに首を傾げざるをえません。ある友人が怒りの電話をしてきました。こんなアンフェアはない、って。かつて、直木賞作家の車谷長吉さんが「西高にあらずんば人にあらず」という姫路の気風を嫌ったことはよく知られているところですが、思わず彼の言葉を思い出してしまいました。こんないびつな切り口で、市長選挙を追うしかなかったのか。大いなる反省を求めたいものです。(2019-4-22)

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