「♪山は~富士なら、♪城は~しらさぎ」ー日本酒の日 異聞

10月1日が「日本酒の日」だったとは、恥ずかしながら知りませんでした。昭和40年以前には、この日から酒造年度と定められていたことや、酒の字には、干支でいう10番目の酉(とり)が入っていることから、全国酒造中央会が1978年に制定したといいます。すでに40年近い歴史があるのですね。兵庫県の多可町は酒米・山田錦発祥の地として知られていますが、この日には毎年加藤登紀子さんを招いて「加藤登紀子日本酒の日コンサート」が開かれています。1993年からのことで、今回は23回目だったといいます。黒田庄町に住む同年齢の親しい友人が大の登紀子ファンで、いつも誘われます。一度は行きたいものと思いながら今年も行けませんでした。その代わり、地元姫路での「全国一斉 日本酒で乾杯 in 姫路城」に初めて参加しました▼「兵庫の蔵元の殆どが姫路城に集結」との触れ込みだけあって、70近くの酒蔵による各種のお酒が並べられた様子は壮観そのものでした。とくに地元姫路からは、11もの姫路酒造組合傘下の酒蔵が出品。乳がん予防キャンペーンにちなみピンク色で光の化粧を施した白鷺城を背景に、お酒好きの参加者の頬はピンク色に染まっていました。この種の会にはこれまで現役の時代はいつも一人でしたが、今回は”少々いける口”の家内と一緒に。会場の随所で懐かしい友人・知人たちと出会い、旧交を温められたのは幸いでした▼酒にまつわる現職時の思い出は尽きませんが、さわりを披露してみましょうか。お酒のコマーシャルソングは色々とあるのはご存知と思います。「♪山は富士なら ♪酒は白雪」とか、「♪喜びの酒 ♪松竹梅」などは双璧だと思います。私は前者を替え歌にしてしばしば会合で使いました。揖保川町での老人会でのこと。「みなさん、今日はお祝いにちなんで、わたしは歌います。”♪山は~富士なら ♪川は~揖保川”。以上終わり」ーものの一分もかかりません。場内爆笑で拍手喝采でした。この調子であれこれと替えて歌ったものです。たつの市の市長選の開票の日。現職西田市長(当時)の「当選を祝って挨拶を」と言われて「♪山は~富士なら ♪たつのは~西田」と。これにはいささかよいしょが過ぎたかと、ちょっぴり反省しました▼ビールや焼酎、最近はワインやウイスキーなどの躍進の陰で、日本酒が精彩を欠くと言われて久しいものがあります。しかし、和食にはやはり日本酒が合います。料理の種類にあせてアルコールを選べば、いいのではないかと思います。その点で世界で日本食ブームと言われる今日、外から内を攻める絶好のチャンスともいえましょう。私は酔うと、下戸の友人に「人生酔うことの素晴らしさを知らないなんて、可哀そう」とよく言ってしまいます。尤も、これとて過ぎたるは及ばざるがごとしです。少量の放射線が体に良く、大量の放射線は健康を損ない命をも奪うように、酒も飲みすぎると糖尿病の原因になり、命をも失うことになります。お互い気をつけないと。楽しい酒を友や家内と交わしながらの夕べとなりました。「♪山は~富士なら、♪城は~しらさぎ」とひとりごちながら。(2015・10・2)

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