次の総選挙結果は「与野党伯仲」ー〝真夏の白昼夢〟を見た/8-1

東京五輪が開幕して一週間が経ち、8月となった。今の衆議院議員の任期が満了する10月21日まで、あと80日ほど。解散はいつで、投票日はどうなるのか。コロナ禍で何もかもが萎縮しかねない状況下、この選挙で何が起きるか。何が起きて欲しいか。予測してみる。もとより、正確なデータに基づくものでもなく、単なる〝パソ勘〟に過ぎないことは言うまでもない。普通の感性からすると、つまり市民の常識からすると、この選挙、間違いなく政権与党側にとって分が悪い。何一つ好材料がないのである◆悪夢のようだった民主党政権3年のあと、8年近くも続いた安倍政権。それを官房長官として支え続けた菅首相及びその周辺のしでかした悪政のツケ。加えてコロナ禍への対応のチグハグさ。「桜を見る会」の前夜祭を巡る一連の動きも気になる。前者は実況中継が日々展開されていて、子どもでも手詰まり感は分かる。後者は取り置きにしていたテレビドラマを改めてビデオで見るように、リアルに迫ってくる。「秘書のせい」にするだけの前首相の姿勢は、確かに「国民感情として納得できない」(東京第一検査審査会の議決)◆選挙期日はこうなると、任期満了によるしかないのか。最も遅いギリギリのパターンで、「10月21日解散11月28日投票」あたり。総裁選で目も覚めるニューリーダーの誕生が望むべくもない自民党の現状。全てをコロナ禍のせいにして、ダラダラと落ちゆくしかないのか。その結果は、自民・公明の与党側が壊滅的打撃を受け、政権から再び下野するーということか。いや、そうはならないはず。今の野党第一党・立憲民主党に政権を担う意気も覇気も、度胸も愛嬌もない、としか見えない。そこに〝与野党伯仲〟状態が浮かぶ。自民党、公明党の現与党勢力で過半数を少し上回り、野党はそれに肉薄する議席に終わる。こんな見立てだ◆野党政権が間違って誕生したら、今再びの悪夢。もし菅・自公政権の大勝になったら、ぬるま湯政権の継続。どっちに転んでも国民にとっては不幸だ。ここはかつてのような緊張感漲る政治に、と思う向きは少なくないはず。公明党が自民党に気合いをいれるのも限度があるし、今更野党に戻って喝を入れる存在に、というのも絵空事に近い。ならば、公明党が今一度初心に戻ってバランサーの役割を果たせないか。自民党、立憲民主党の抜本的変身を促進させ、国民が本当に待ち望む政治を現実にする。それには、公明党の獅子奮迅、アクロバット的戦いが求められる‥‥。東京五輪のアスリートたちの目覚ましい活躍の姿を見てるうちに、〝真夏の白昼夢〟に陥ってしまった。(2021-8-1)

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