《9》迫られる選挙制度の見直しー衆院選公示で思うこと/10-21

衆議院選挙が公示されて3日。思うことは多い。一つは、選挙期間の短さ。衆議院は12日間。参議院選、県知事選挙の17日間より5日短く、14日間の市長選挙より2日短い。長ければいいというものではないが、その立場の重要性、位置付けの大きさからすると、この逆転現象は異様に思える。かつてあった立ち合い演説も今はない。そうした衆議院選挙の簡素化の主要原因は、「小選挙区比例代表併用制」の導入による、一つの小選挙区の区域の狭さである。以前の一選挙区の半分くらいに減ってしまっているケースが殆どである◆この選挙制度の最大の問題は、選挙戦を通じての候補者個人の政策論争、候補者比較が見えにくいことだ。中央の党首間での議論はあっても、地域における候補者同士の姿が一般有権者には見えにくい。それぞれ個別に街頭や駅頭、公共施設での政談演説会などで一方的に「支持者」を前に話すだけ。これでは、普通の市民には比較のしようがないだろう。公示から投票日まであっという間に終わる。これでは投票率が低いのは当たり前ではないか◆加えて、比例代表についてはもっと問題が多い。重複立候補が許されており、小選挙区で落選した候補者が惜敗率の高い順に復活するというのは、やはり割り切れなさが残る。一方、単独比例候補者は政党の予めの順位付けによって当落順が決まることについても同様である。一般有権者の側に、選ぶ契機が皆無で、全くといっていいほど顔も姿も分からない人が突然選ばれる。政党関係者内部では知られていても、部外者には無縁のままである◆選ばれる側からも、単独比例区候補者というのは物足りないこと夥しい。政党名を書いて貰って、その票数から政党の取り分が決まり、それにしたがって、名簿順から選ばれるというのは、候補者個人が無視されているようでまことに切ない。比例区候補者同士の論争があってもいいように思う。例えば、比例ブロック内で、名簿上位5人が各党ごとに、論争する場面があれば面白い。少なくとも今のような、敗者復活者と全く有権者に無名の存在が知らぬ間に当選する事態よりマシではないか。ともあれ、選挙制度、運用のあり方など見直すべき時にきていると思うのは、私だけではないはずと思われる。(2021-10-21)

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