【74】泉明石市長の「政治家引退」発言の真偽を問う/11-14

 昨13日に明石市で開かれた「全国豊かな海づくり大会」に、天皇、皇后両陛下が出席されました。この大会が兵庫県で開かれるのは1957年の香住町に続き2度目。かつて一般社団法人「瀬戸内海島めぐり協会」の専務理事として「明石の海づくり」に僅かながらも関わった私としては、思い入れはそれなりにあり、3年ほど前にはこの大会を目指していたものです。残念ながら、同協会はこの2年余り前に、コロナ禍による観光業の打撃を免れず、挫折してしまいました。泉房穂市長絡みで何かと話題が多い明石市ですが、これをきっかけに「子育てしやすい町・明石」の看板だけでなく、本来の海の恵み溢れる港町として一段と輝きを増して貰いたいものです◆それにしても、同市長の暴言癖には驚きます。市内の土地買収の遅れに業をにやして、担当職員に「そんなもん火つけてこい」とのたまわったパワハラ発言に続き、先日は、市長自らの「情報漏洩」に端を発した「市長問責決議案」提出に対して、「そんなもん出しやがって、今度の選挙で落としたる」と、公明党女性市議や現職市議会議長に凄んでみせました。この暴言の責任をとって、明年の市長選には立候補せず、「政治家引退」を表明しました。しかし、一方で、地域政党を立ち上げ、明石市に〝院政〟を引く一方、兵庫、関西エリアの「政治指南役」を買って出ようとしています◆彼の暴言によるトラブルは枚挙にいとまなく、その被害にあったのは、市職員や市議会議員にとどまりません。会合に遅れてきた衆議院議員に、「挨拶なんかさせるな」とか、著名な女性小説家が会長を務める環境保護団体のフォーラムに対して、「税金の無駄遣いや」と一方的に決めつけるなど、枚挙にいとまがないのです。このほかにも、大小様々な舌禍どころか、暴言、妄言の数々はただただ呆れるばかりです。発言の後で、その都度失礼を詫びて謝り、撤回するのですが、本人自身が自己をコントロール出来ないようです。市長を一旦辞して出直した前回市長選の際には、〝自身の病状〟について異例の説明会見をするなど、市民公認の〝病気持ち〟ではあります。市長の能力を高評価するある著名な学者が、「障害者が市長をしているのだから」と、弁明したことも知られています◆今回の同市長の政治家引退と地方政党創設発言が今後どういう成り行き見せるのかは未だ不明部分が多いようです。これまでの経緯から見ると、世間の反応を見据えて、自由自在の対応をしてくることも考えられます。多様で高度な能力を併せ持つ人材だということは、私も認めるのにやぶさかではありません。いや、これだけの付加価値を併せ持つ政治家は珍しいと、かつては宣揚したものです。しかしながら、言葉を操る職業である政治家がその言葉でたびたび人を傷つけ、痛めつけるようでは、残念ながら失格です。潔く政治の世界から手も足も完全に洗って、未練をかなぐり捨て、違う世界で再生されることを勧めます。(2022-11-14)

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