【153】架空鼎談『この政治の惨状の背景』(下)━━公明党の役回りを考える/3-30

《爺》現在の政治状況を見てると、岸田首相は次の衆院総選挙での過半数割れになる事態を防ぎたい一心だろうね。株価や賃金上昇といった経済や暮らしむきがそれなりに回復傾向を見せているし、今のところ党内は岸田さんにとって代ろうなんて動きはない。この事態、国民有権者はもう呆れ果てて声もでないのかもしれん。

《父》富裕層には自民党のゴタゴタは直接関係ないんだろうね。今の自民党は昔の「三角大福中」などといった実力者が不在だし、若手もかつての派閥の領袖や大物政治家の子や孫の世代ばかりで、実力も乏しいし、迫力もない。じゃあ、野党は?といっても、貧富の差が激しくなっているのに、貧者の味方になっていない。

《爺》いや、そう決めつけずとも。立憲民主の野田佳彦元首相の演説や質問なんか中々だよ。彼にもう一度チャンス与えるって手もある。今国会にいなくても、民間の学者、文化人、元議員から引っ張ってきてもいいんでは?(笑)

《子》そんな話よりも、公明党だよ。その立ち位置を確認することが大事じゃないの?今年結成60年の大きな節目迎えるんだし。私が生まれた頃からずっと与党で自民党と一緒なんだけど、これからどうするのかしら?

《父》どうするって、お前はどうしたらいいっていうんだい?どうするもこうするも、山口公明党の行く道を信ずるしかないよ。与党になって20年。とっくに現実的になって、理想を求めた平和も福祉の分野でも昔とは違うよ。ハッキリ言って自民党化して、政治選択は似てきて気になるけど、「政治の安定」からは仕方ない。

《子》うーん。理想か現実かっていうと、難しいわね。どっちかっていうと、昔の公明党って理想を強く求めたって、お爺さんはいつもいうわよね。創立者が求めた原点は、平和については核廃絶に代表される戦争反対、福祉については大衆の暮らしを守るってこと。それがどうも最近は曖昧で、おざなりになってるって。

《爺》自民党という古くて巨大な存在を追い詰める野党の中核的存在・公明党って、カッコよかったよなぁ。参院の黒柳明さん、衆院の市川雄一さんらの自民追及ぶりや、中道的見地からの合意形成作りは。与党になって、どうも自民党への批判的視点が薄れてきてる。自民党をまともな存在に変えるんじゃなかったのかね?

《父》そうかなあ。いくら野党として自民党をやっつけても、所詮は犬の遠吠えだよね。批判的姿勢がないっていうけど、今の自民党の裏金作りにしても、野党のような派手さはなくても、それなりに批判し、防止策も打ち出してる。防衛問題でも自民に歯止めをかけ続けて、生活上の問題でも細かなな政策提案をしてるよ。

《爺》20年の歳月は大きいし、与党化のプラスはわかるよ。佐藤優さんの『世界宗教の条件とは何か』って本読んでも与党化を必須の条件に挙げてるからね。でも、私に言わせると、与党=自民党は固定されてはいけない。民主主義って政権交代があってこそだよ。自民党の正当性が崩れている今、甘い姿勢は厳禁だよ。

《父》またそんなこと言って!今の野党に政権任せられるって思う方が甘いよ!鳩山・菅民主党のあの酷さ忘れたの?どんなに痩せても枯れても、あの時以外は自民党はいつ選挙やっても多数を占める。自民党も全体としては、そこそこまともになってる。だいたい、お爺さんたちの世代が今の日本をダメにしたんじゃないか。

《子》そこまでそこまで(笑) 。お父さんたち、そこで原点に返らないといけないんじゃないかしら。公明党って、出発時は政治を庶民大衆の手に取り戻すって目標持ってたよね。さっきからの2人の言い合い聞いてると、2人は同じことを反対方向から見てるだけみたい。つまり公明党の主体性がないように見えるわ。中道政党として、どう振る舞うかが大事で、今の自民党や野党、双方を共にリードする役割が問われてるって思う。

《爺》いいこと言うなあ。自民党の中で埋没するんじゃ無くて、中道のスタンスでガンガン発信しなくちゃ。

《父》山口さんたち、今だって十分にやってるじゃないか。爺さんはどこみてるんだよ。ったく。

《子》またぁ(笑)。公明党は自分たちの歩んでる中道政党としての路線について、私たちへの説明がいまいち足らないなぁと思うわね。防衛・外交、内政全般について、今なぜこの政治選択なのかについて、もっと率直に説明してほしいわね。〝心ならずもの道〟だって(笑)。皆本音のところを聞いてすっきりしたいのよ。

《爺、父》確かになぁ。そのあたりも含めてこの続きは改めてやりたいね。(2024-3-30  この鼎談終わり)

 

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