北方領土交渉などで意見交換ー久し振りに安保研へ

台湾から帰国した翌朝、私は友人が成田山の参道で営むカフェに立ち寄りました。京都風の雅やかな佇まいは中々の人気で、朝も早いのに観光客がぜんざいや葛きりを食べたり、外国人が写真撮影に訪れていました。数日間の外国旅の疲れをとり、気分転換するのに最適の機会でした。関空に向かわず成田に降り立つ選択をしたのは、ちょうど翌日に一般社団法人「安保政策研究会」の例会があったからです。久方ぶりに正午過ぎに会場の日本記者クラブ10階の会場に赴きました▼この会は、外務省、防衛省出身の元官僚や元新聞記者、政治家OB、中国人留学生やジャーナリストたち10人ほどが月一回集まって、時々の安全保障、外交関連の話題を巡って雑談するものです。主宰は元NHK解説委員で内閣官房副長官などを勤めた浅野勝人氏。昼食をとりながら出入り自由で拘束なしの放談会と言うものの、外交・防衛の専門家たちの見方や若い中国人の考え方が聴ける一方、ほぼ隔月に発刊される「安保研リポート」に原稿を書ける魅力に捉われてきました▼この日は私が帰国したばかりということもあり、若干の訪台報告をさせて頂きました。中国が「観光」を台湾経済のコントロールに使いつつ、台湾国内の隅々にヒタヒタと浸透していること。日本がかつての濃い関係から後退し、関心を急速に失ってきてるかに見えることなど、現地で交歓した古い友人たちから得た情報を披露しました。一年後に迫った総統選挙での民進党と国民党のせめぎ合いやそれに絡む米中の神経戦などについても話しました▼この日の本題は韓国海軍駆逐艦による火器管制レーダー照射問題と対ロシア領土交渉。韓国との一件は、栁澤元官房副長官補が解説。通常の国家としては完全に逸脱した驚くべき対応に次々と呆れ果てたとの感想が発せられました。今の韓国は無視するのが一番との見方が大筋でした。一方、ロシアとの北方領土交渉をめぐっては、浅野氏が、新聞の一コマ漫画での❶ロシアには二本指を出しながら、国内向けには四本指を出している日本政府❷日本が短距離走でいるのに、ロシアは長距離走と思ってるという両国の食い違い❸ロシア国内では、北方領土を日本に差し出すなら、プーチンを差し出せという世論ーなどを紹介。笑いを誘っていました。一方、元外務省官僚が、河野外相が国内に対し、交渉内容に一切触れずだんまりを決め込んでることに大いなる不満を表明していたのが印象に強く残りました。このテーマでの論考を近くまとめるつもりです。(2019-1-31)

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