禁煙と喫煙のあいだにあるものは

早朝のランニングでの楽しみの一つはラジオを聴くこと。今朝は走りながら笑った。というか、呆れはてた。関東地方でのある病院で、禁煙治療をこの数年していたようだが、その一方で、病院のなかに職員が煙草を吸うコーナーがあり、ずっと使われてきたと言うのだ。これまで貰っていた診療報酬を返還するというのも当然だろう▼ことがあらわになり、病院側がだしたコメントは、「ご迷惑と、ご心配をかけたことに対して」申し訳なく思う、と言ったもの。この出来事で、誰が迷惑を受け、心配するのか?それは紛れもなく病院関係者であろう。要するに内輪に対して、ばれてしまってご免なさいと言ってるように聞こえる▼外に向かってコメントされたもではないのである。ここは、「医療関係者として、申し開き出来ることではなく、只々恥ずかしい限り」で「いかなる処罰も甘んじて受ける」というぐらいのことは言ってほしい。それが出来ないというならば、むしろ開き直って「禁煙など出来るはずがないし、喫煙は身体に必ずしも悪くない」とでも言ってくれた方が未だしもすっきりするのではないか▼ところで、煙草がどこまで人間の身体を蝕むかについては、諸説紛々あって、意外に定着していないと言うと、嫌煙家からは怒られようか。私自身は既に幾度かの禁煙を経て、今は吸っていない。しかし、うまそうに吸う人と面談したり、格好いいポーズでいい男やいい女がくゆらせているシーンを映像で見ると……▼友人の中に、煙草を止めてもう何年も経っているが、時々親しい人が吸っていると、つい貰い煙草を一本か二本してしまうという男がいる。これが無性にうまいんだ、と。これって、絶対吸わない人やずっと吸ってる人よりも意志堅固ではないかと偉そうに言うのだが。(2014・6・7)

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