【28】淡路島に観光客を呼び込む知恵絞るー平成28年(2016年)❹/6-6

●淡路島に二階総務会長を招き講演会開く

今、自民党の幹事長として日本政治の根幹で采配を振るっている二階俊博氏とは、同じ関西エリアの出身議員として、随分前から知己を得ていました。この人は観光の世界でも大御所で(全国旅行業協会会長)、淡路島を中心にした観光振興に取り組む此方としては一度ご挨拶せねば、ということで4月4日に自民党本部を訪ねることにしたのです。当時は総務会長。忙しい人ゆえ、かなり待つことになりましたが、国土強靭化への方途やD・アトキンソン氏(小西美術工藝社社長)の観光論などを巡って話題が広がったことを覚えています。

この日からちょうど2ヶ月後、6月4日に同総務会長は淡路市小倉の北淡震災記念公園に足を運んでくれました。「瀬戸内海島めぐり協会」が主催する「淡路島の観光力ー関空航路を実現しよう!」と銘打った講演会に参加してくれたのです。ご自身が隣接の和歌山県出身というだけでなく、姪御さんが地元の市議をしていることもあって、講演の中身は、土地勘を伴った現場感覚溢れる内容でした。これ以降、「ジェノバライン」を中核にして、関西国際空港に降り立った外国人観光客を淡路島に引きつけるための「観光戦略」展開が本格化していくのです。まずは「関空航路」の再現が最大の課題でした。

●新たな地域おこしの達人らのシンポジウムで

二日後の6日、今度は淡路市志筑で興味深い催しがあるというので地元の蓮池元淡路市議と一緒に駆けつけました。地元商工会の有志による「淡路島の地域創生を考える会」の主催でしたが、実際には、お隣四国の徳島県立徳島商業の生徒たちの企画というのがミソでした。鈴鹿剛教諭率いるビジネス研究部は、地域おこしのアイデアをフルに活用した活動展開で有名なことをこの時に初めて知りました。。この日も高校生たちが考えたお土産品を持ち込み、参加者に振る舞いつつ、盛んに宣伝していました。私としては淡路島の地元高校とのジョイントあったれば、と悔しい思いを抱きました。

この日最大の呼び物は榎田竜路氏による『国生み神話から未来へーイザナギブランドの構築と地域創生』という講演。更に、伊弉諾神社の宮司の本名孝至氏や門康彦市長らとのシンポジウムでした。講師の榎田さんは、音楽家でメディアプロデューサー、北京電影学院客員教授などの様々な顔を持つ文字通りの才人。目下は、映像制作技術の伝授を通じて、地域創生に貢献する人材を育成することに取り組んでいます。この日いらい、榎田さん、鈴鹿さんと徳島商業高の生徒たちと深い縁を持つことになるのですが、実はその背後に、前回に述べた地域おこしの仕掛け人・勝瀬典雄さんがいることが後になって分かりました。

●パソナ南部代表との懇談

淡路島の地域振興といえば、欠かせぬ存在がパソナ代表の南部靖之氏です。兵庫県神戸市出身ということもあって、公明党県本部の夏季研修会に来て頂いたり、東京本社の地下にある「農園」も見学したことがありました。今や淡路島の西海岸にはパソナが経営するレストランや観光集客施設が軒を連ねているといっても決して言い過ぎではないほど。本社機能の重要部門まで移転させるほどの入れ込みぶりは良く知られているところです。

観光開発戦略を練る上での参考になる話を聞こうと、7月29日に大阪中央区のパソナグループビルに仲間たち3人で伺いました。この時の懇談で、お互いに瀬戸内海クルーズが夢だったと分かり、感激を新たにしたものです。このように、2016年夏を皮切りに、これまで培った人脈を広げて、瀬戸内海、淡路島に観光客を呼び込むべく、磐石の体勢を取りつつあったといえましょう。(2021-6-6)

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