●姫路城マラソンを沿道でサポート
平成28年2月28日。この日は姫路城マラソンが開催されました。生憎の雨模様でしたが、多数の全国からの参加者もあり、地元は大いに盛り上がりました。新在家自治会は、お城のすぐそばとあって、スタート間もなく元気なランナーが通過、2〜3時間後には疲れ切った姿で戻ってきます。励ましの声が飛び交う、最も応援しがいのある位置でした。
ランニング好きの自治会長や馴染みの議員、歯科衛生士さんらに声をかけたり、かけられたり。色とりどりあれやこれやの意匠を凝らしたコスチュームの相次ぐ登場は、まるで仮装行列さながらのようで、見るものの眼を楽しませてくれます。裏方をしつつ、メガホンや旗を振りふり、地域住民の皆さんと共に得難い経験をしました。
●青年部結成と、映画『人生の約束』と
前年初めて自治会長になって参加した秋祭りには、大いに刺激を受けていました。幼児たちが屋台の上で叩く太鼓ー目を細め見守る親。男衆の担ぐ屋台の練り合わせーしで棒で囃す女や老人たち。流石に私も興奮しました。姫路は、〝灘の喧嘩祭り〟で有名なお祭りどころ。白浜、飾磨、広畑、網干など南部の海寄り地域の人々には遠く及ばないとはいえ、お城周辺の地域でも、〝三度の飯の次ぐらい〟のお祭り好きはそこそこにいるのです。
祭りの終了直後の打ち上げの場で、私は青年部結成を提起していました。この地域には昔から少年野球を通じて培われた仲間たちが存在しており、人材には事欠かないと見たのです。リーダー向きの粋のいい男もいますし、支える脇役たちも。この年初めに中核陣を決め、呼吸を合わせていきました。新しい年と共に青年部がついに結成を見たのです。後々まで喜ばれることになる私の仕事でした。
そんな折、ひょんなことから観た映画『人生の約束』(石橋冠監督)からは強いインパクトを受けました。富山県射水市に江戸期から伝わる「新湊曳山祭り」に題材をとったもので、住民が絆を深め合うドラマチックな展開には実に胸打たれます。当時の私の心象風景にピッタリ。尤も、皆に喧伝したものの、笛吹けど踊らず、一人相撲に終わったのは残念でした。また、ミニ地域新聞(新在家自治会ニュース)も発刊に漕ぎ着けましたが、この苦労談はまたの機会に述べましょう。
●城西幼稚園や小学校の入学、卒業式での感慨
自治会長の役割の一つが、地域の子どもたちとの交流促進です。地元にある学校の行事参加から生活補導など、あれこれ取り組みました。城西幼稚園と同小学校は私の通った母校です。幼稚園の入学式で「この幼稚園を出て65年ほどになります」と挨拶で述べると、保護者の席から「ほーっ」という息遣いが上がりました。城西小学校を2年生の冬に転校した私にとって、卒業式はタイムスリップしたようで、あたかも自分が主役のひとりになったような気分になりました。『仰げば尊し』が歌えなかったのは残念でしたが。
一方、この春、第88回全国高校センバツ野球大会の21世紀枠で我が母校長田高校が代表に選ばれたのにはたまげました。私の時代は部員が9人揃わない時などもあり、甲子園など夢のまた夢でしたが、後輩たちの活躍目覚ましくとうとうその座を射止めたのです。3月24日は「初戦敗退」でしたが、嬉しい観戦でした。尤も、毎日新聞の友人を通じて内野指定席切符を手配したのは失敗。母校応援団とともに、アルプス席から応援をするべきで、それこそ「後の祭り」でした。(2021-5-31)