◆はじめに
思索録は、他のホームページに比べると、少々書き込むペースが遅いことは否めません。今回からこれまでと方向性をやや変えて、池田大作先生の『小説 新人間革命』を読む中で、気づいたこと、考えを発展させたことなどについて、取り扱うことにします。それでは、読書録と同じではないかと指摘される向きもあるやもしれません。書物を読み、その読後感を記すという面では同じですが、思索録と銘打ったコーナーに書き込むには、それだけ考えた所産らしいものがないといけないことは分かっております。
池田先生の書かれたものに触発されて、出来るだけ自分の頭で掘り下げたものを、表現するように心がけていきます。同時に、考えただけでなく、どう行動にうつしたか。あるいは、それと比較してどう失敗したかについても触れるようにします。それをお読みいただいて、読者の皆さんに参考にしていただいたり、新たな気づきに繋がれば幸いです。
小説『新・人間革命』30巻の前に、『人間革命』12巻が発刊されています。実は、私には、後者にはこれまでの生涯にあって、忘れることのできない体験ー文字通り「身で読んだ」といえるものーがあります。53年前のことです。それ以来、『人間革命』『新・人間革命』を特別な思いで読み続けてきました。このたび、こういうかたちで新たに取り組むことにしましたのは、後期高齢者になり、子供や孫にじいさんの形見、遺言的記録として遺そうという魂胆があります。
どこまで、著者・池田先生の思いに肉薄できるか心許なくもありますが、精一杯がんばります。ぜひ、お付き合いください。(2021-4-11)